宮崎県で牛や豚の伝染病・口蹄疫(こうていえき)の感染疑い例が拡大していることを受け、全農県本部は7日、北部市場(杵築市)の19日のせりと、豊肥市場(竹田市)の21日のせりを中止すると発表した。「県内での感染を防ぐため」としている。これで、5月は1カ月間一度もせりが開かれない異常事態となった。
北部では肉牛30頭と子牛250頭、豊肥では和牛150頭のせりを予定していた。影響額は計6000万円。今回とは別に、4月26日以降、玖珠市場(玖珠町)も含めた県内三つの家畜市場のせりが4回、中止や延期となっている。
今後について全農は「全く見通しが立たない」と話している。
毎日新聞 2010年5月8日 地方版