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宮崎県の口蹄疫、風評被害防止に尽力 感染経路特定難しく (2/2ページ)
このニュースのトピックス:東国原知事
28日までに全国約4300軒の小売店を職員が回り、3軒にこうした張り紙などの撤去を要請している。県も口蹄疫が人体に影響のないことを伝えるチラシ数十万枚を作製中で、新聞折り込みなどで配布する予定だ。
手厚い対応の背景には、10年前に宮崎県と北海道で口蹄疫が発生した前回、発生が92年ぶりだったため情報が少なく、一部で買い控えなどの風評被害が起きた苦い経験があるからだ。
■感染経路特定は困難
一方、これまでの分析では、感染経路はまだ特定されていない。
農水省などによると、口蹄疫は極めて感染力が強く、人間のインフルエンザ並みという。空気感染のほか、エサや敷きわら、人間の靴底などにウイルスが付着して運ばれる場合もある。宮崎大農学部の後藤義孝教授(家畜微生物学)は「宮崎県では特産品の確立を目指しており、海外の新品種やエサを試す人も多い。そうした試みの中で紛れ込んだのではないか」と指摘している。