名城、判定で王座陥落…メキシコでの再戦に意欲
11R、カサレス(右)の右フックを食らう名城、判定負けで王座から陥落 |
◆ 最強挑戦者に翻ろうされ大差で完敗 ◆
3度目の防衛戦に挑んだ世界王者・名城信男(28=六島)は挑戦者ウーゴ・カサレス(32=メキシコ)に0−3で12回判定負けした。中盤までにリードを奪われると、その後も打っては下がる“最強の指名挑戦者”のテクニックに翻ろうされ、ポイントを詰められなかった。2度目の王座陥落となったが、名城陣営は再戦に意欲。打倒カサレスへ敵地メキシコに乗り込む意向を示した。
◆ 中盤から追い上げ狙うも「スタミナ落ちたのは僕」 ◆
カサレスのテクニックに翻ろうされ続けた36分間だった。名城は初回から積極的に前に出た。狙い通り、相手のスタミナを奪う右ボディーを連発。昨年9月の初対戦時、挑戦者はスタミナ不安を露呈しただけに、「中盤とられても、取り返せる自信はあった」と手応えをつかんでいた。
しかし追い上げるはずの中盤以降、逆に相手のペースにはまった。カサレスに打っては離れてを繰り返され、「完ぺきにアウトボクシングでごまかされた」と唇をかむ。8回には壮絶な打ち合いを繰り広げたが、ポイントは奪えなかった。
10回には「一番効いた」と振り返った左のカウンターフックを浴びた。終わってみれば6点差が2人、2点差が1人の完敗。「(スタミナが)落ちたのは僕でした」と肩を落とした。
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[ 2010年5月9日付 ]
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