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企画展:奈良時代の名残、記録・資料で紹介--つくば /茨城

 奈良県の平城京に都が移されてから今年で1300年になるのを記念し、国土地理院(つくば市北郷1)は、当時の記録や資料から現代へと続く奈良時代の名残を実感してもらう企画展「地図と写真でたどる 風土記の時代」を構内の「地図と測量の科学館」で開催している。

 奈良時代は、長岡京に遷都する784年までのわずか74年だったが、律令制の下で行政区分である「国」を定めたり、全国に国分寺や国分尼寺を建立するなど後世に影響を残す政策が実践された。

 企画展では、地図や写真などで奈良時代と現代、明治時代の平城京の様子を比較するほか、現在の茨城県にあたる「常陸国」の行政の中心だった国府(石岡市)で発掘された資料も展示。当時の様子を記した「常陸国風土記」に出てくる常陸や茨城といった地名の由来や、筑波山の様子を地図や写真をつけて紹介し、石岡市など関東各地にあった国分寺の跡を地図や写真でめぐる。

 入場無料。7月4日まで。開館時間は9時半~16時半。問い合わせは同館029・864・1872。【高橋慶浩】

毎日新聞 2010年5月8日 地方版

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