出会い系サイト「サクラ」が語る会えない仕組み
5月8日15時41分配信 読売新聞
拡大写真 |
読売新聞 |
同社のサクラだったという同市内の女性(24)が読売新聞の取材に応じ、「絶対出会えない」仕組みを証言した。
2008年夏、女性はアルバイト情報誌に「ウェブ管理」とある募集を見て、同社を訪れた。男性社員は「それは締め切った」と言って時給1000円の別の仕事を勧め、「会員にメールを送るのが仕事。やり方は、先輩に聞けばわかるから」と説明した。
通されたオフィスに約20台のパソコンが並び、若い男女約10人がキーボードをたたいていた。空席に座ると、隣の女性が「出会い系サイトの返信役」と教えてくれた。
次々とメールが入ってきた。サクラのプロフィルや「丁寧な言葉遣い」「絵文字を多用」などの特徴は、相手の会員ごとに決まっており、画面には、その注意が表示される。交信履歴を見ながら、つじつまの合う文を書く。会員は男性だけで、男性アルバイトも女性になりすましていた。
「(会員の)近くに住んでいるように装って」とアドバイスされ、メールを送った。
「会えないかな」というメールが来て「どうしたらいいですか」と先輩に尋ねると、「じらすか、『忙しい』と言ってはぐらかしてやりとりを続けて」。
履歴を読むと、待ち合わせをして、寸前で「風邪を引いた」などと取りやめているケースがいくつもあった。それでも相手からは、「大丈夫?」と気遣うメールが来ていた。
やりとりのたびに会員には料金がかかる。女性は約20人にメールを送り、罪悪感からその日でアルバイトを辞めたという。府警は、2億円のうちどの程度がこの偽サイトによるものか、内訳の特定を進めている。
最終更新:5月8日15時41分
ソーシャルブックマークへ投稿 0件
この話題に関するブログ 5件
関連トピックス
主なニュースサイトで 出会い系サイト の記事を読む
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます
- 「ちゃんこダイニング若」が破産 負債4億5千万円[photo](産経新聞) 6日(木)19時0分
- 勝間さん謝罪 ひろゆき氏と対談で「だめだこれ」[photo](産経新聞) 6日(木)23時4分
- <男児遺体>万引きで逮捕の夫婦の車から発見 茨城・高萩(毎日新聞) 6日(木)21時20分
|