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【異論暴論】正論6月号 温暖化物語は「政治」が始まり
エセ科学に踊らされる 日本は「沈没」寸前
3月12日、CO2排出25%削減を目標として盛り込んだ温暖化対策基本法案が閣議決定された。中部大学の武田邦彦教授はこれを「ばかげた政策のために2020年には国民の年収は半減する」と警告する。
武田教授は(1)北極の氷は溶けていない(2)上空の気温はここ30年間変化していない(3)IPCC(気候変動に関する政府間パネル)がデータを偽装している−という3つの「真実」を示したうえで、「そもそも地球は温暖化していない」と結論づける。たとえ温暖化したとしても、深刻な被害が出るのは米国や中国などの大陸国で、四方を海に囲まれた日本はほとんど影響を受けることがないという。
そもそも地球温暖化という物語は「科学」ではなく「政治」から始まった。IPCCは特定の政治勢力と結託、「不都合な真実」は伏せ、データの偽装もはばからずに警告を発し続けてきた。こうしたエセ科学に振り回され、国益を顧みることなく友愛精神だけで突っ走る鳩山政権は、日本の将来をもむしばんでいるのである。(桑原聡)