8日、長野県下諏訪町の諏訪大社で行われていた御柱祭で、御柱に乗っていた2人が落下して死亡した事故で、警察は、柱を支えていたワイヤが留め金ごと外れたため、柱に乗っていた人たちがバランスを失い落下したとみて、事故の状況を詳しく調べています。
この事故は、8日午後5時ごろ、長野県下諏訪町の諏訪大社春宮の境内で、長さが17メートルある御柱を社殿の隅に建てる祭りが行われていたところ、柱を支えていたワイヤが外れ、この柱に乗っていた男性の氏子3人がおよそ15メートルの高さから落下し、このうち2人が頭などを強く打って死亡したものです。警察や祭りの関係者によりますと、当時、御柱に取り付けた滑車にワイヤを通し、ワイヤを巻き取りながら柱を持ち上げる作業が行われていたということです。作業は別の3本のワイヤなどで柱を支えながら行われていましたが、柱が80度くらいの角度に持ち上がったとき、柱を支えていたワイヤの1本が留め金ごと外れ、その直後に3人が落下したということです。祭りの関係者によりますと、3人はいずれも落下を防ぐベルトなどはつけていなかったということです。警察はワイヤが外れたため柱に乗っていた人たちがバランスを失い落下したとみて、事故の状況や安全管理について詳しく調べています。