諏訪大社御柱祭の下社里曳(び)きは8日から3日間、諏訪郡下諏訪町で行われる。7日は雨の中、各地区の氏子が曳行(えいこう)の準備を進め、町御柱祭実行委員会がJR下諏訪駅前に臨時観光案内所を設置するなど、本番に向けて慌ただしさが増した。
「春宮一」から「秋宮四」まで御柱8本を安置してある同町東町上の注連掛(しめかけ)では、氏子たちが曳き綱を運び込んだ。傘を差して見学する観光客もおり、松本市から訪れた男性は「8本そろっている様子は、今日までしか見られないからね」と話していた。
8日は午前8時から11時半にかけ、8本の御柱が順に曳行を開始。注連掛の出発時と、春宮境内に入る坂で「ミニ木落とし」がある。春宮一は午後2時から建て御柱をする予定。春宮の残る3本は境内に、秋宮の4本は下馬橋近くにそれぞれ留め置かれる。
午前8時15分以降、国道20号春宮大門交差点から秋宮前の国道142号にかけ、騎馬行列や長持ち、花笠踊りなどの華やかな行列が繰り出す。9日も同様の行列がある。
JR東日本は里曳きの3日間、上下計7本の特急あずさを下諏訪駅に臨時停車させるほか、臨時の普通列車を上下計76本運行。「御柱祭号」など午前7時台に新宿発の特急、快速列車も日替わりで増発する。
(提供:信濃毎日新聞)