野球:SK門倉、「夢の20勝」達成なるか(下)

 しかしこれには条件がある。ひとまず、けがは絶対に避けなければならない。そして1年間を乗り切れる強靭(きょうじん)な体力が必要だ。

 これについて、SKの金星根(キム・ソングン)監督は「20勝か。冷静にみれば、15勝くらいはできるだろう。しかし20勝ともなると、分からない」と話し、今のところまだ未知数との見方を示した。やはり最大の変数は夏場といえそうだ。夏場にしっかりと体力を維持することができてこそ、20勝も可能となる。

 金監督は、「門倉は沖縄でのトレーニングで調子が良かった。特にフォークボールの切れ味は抜群だった。だが、今のコンディションはまだ完璧ではない。本来はフォークボールで三振を取らなければならないが、今は打たせて取っている。1年を通じてフォークボールで三振を取れるようになれば、20勝も夢ではない」と分析した。

 一方、ネクセンの金始真(キム・シジン)監督は「投手にも1年を通じて波がある」と話す。現役時代(1985年)にサムスンで、投手として16連勝した金始真監督は、「シーズンを通じて戦ってみると、不調に陥ることもある。こうしたピンチにどう対応し、打線がどれくらいバックアップしてくれるかがポイントとなる」と話した。

 現在の状況からすると、門倉の20勝達成は夢ではなく、現実にかなり近い印象だ。SKの戦力は、先発投手にとって勝利しやすい条件といえるかもしれない。それに、門倉の調子も日に日に回復している。しかし、門倉は2日、太ももに軽い痛みを訴え、先発ローテーションを2日間、見送った。やはり最大の変数は「けが」であり、また自分自身との戦いだ。

仁川=リュ・ドンヒョク記者

スポーツ朝鮮/朝鮮日報日本語版

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