フィギュア:新採点方式は「浅田ルール」?(上)

国際スケート連盟が採点制度改正案を発表、高難度のジャンプに有利

キム・ヨナが現役引退なら浅田が独走か

 国際スケート連盟(ISU)が6日、フィギュアスケートの採点制度改正案を発表した。今回の新ルールは、日本の浅田真央(19)に有利となる細かな変更点が多く、「浅田ルール」との声も聞かれる。改正案が承認されれば、キム・ヨナ(19)が従来の演技をしても、得点が伸びない可能性が高い。バンクーバー冬季五輪で金メダルを獲得して以降、現役続行かプロ転向かで頭を悩ませている「フィギュアの女王」にとっては、あまり歓迎できないニュースだ。

浅田の高難度のジャンプに有利

 来月のISU総会を経て、2010-11年シーズンから適用される新ルールでは、まず浅田が得意とするトリプルアクセル(3回転半)の基礎点が8.2点から8.5点に引き上げられる。トップレベルの男子選手が跳ぶ4回転ジャンプも、全体的に基礎点が上がる。「高難度の技術には高得点を」という趣旨ではあるが、キム・ヨナがプログラムの中で何度も跳ぶダブルアクセル(2回転半)の基礎点は3.5点から3.3点に引き下げられる。

 また、回転不足の際の減点幅も縮小され、改正案は高難度のジャンプに挑戦する選手にとって有利との指摘が出ている。これまでは回転が4分の1(90度)以上足りなければ「回転不足」と判定され、3回転が2回転にダウングレードされていた。だが、今後は4分の1から2分の1までの回転不足は基礎点の70%まで認定され、回転が2分の1以上不足した場合に限りダウングレード判定が下される。

 これにより、浅田は高難度のジャンプに挑戦する際、失敗した場合のリスクが軽減される。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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