サッカーW杯:朴主永が負傷、ギリシャ戦ピンチ(下)

太もも負傷で全治3週間、代表の戦術に大打撃

許監督の悩みは頂点に

 代表チームは10日から、京畿道坡州市の国家代表トレーニングセンターでW杯に向けた本格的な準備に入る。ただでさえFW不足に悩まされている状況で、朴主永の負傷は大きな痛手だ。朴主永は、朴智星(パク・チソン)と共に攻撃の要を担う。その両翼の片方が3週間も戦列を離れることになり、許丁茂(ホ・ジョンム)監督の苦悩は深まるばかりだ。

 朴主永は、4-4-2のシステムではツートップの片側に入り、4-2-3-1の場合にはワントップを努める。代表FW不動のエースだ。FWの残り1座席をめぐって李東国(イ・ドングク)、李根鎬(イ・グノ)、安貞桓(アン・ジョンファン)らがポジション争いを繰り広げている。だが、朴主永の出場が危うい場合、代役を務められるFWがいないのが韓国代表の悩みだ。

 朴主永が戦列を離れれば、代表の練習効果も半減する。朴主永の代役を立てて、クロスやパスなどの戦術練習を行わなければならない。朴主永が直接プレーする場合に比べ、効果が大きく落ちるのは明らかだ。負傷が長引くようなことがあれば、許監督にとっては最悪のシナリオが待っている。攻撃の戦術を大幅に変更しなければならない。「朴主永の負傷が長引く場合に備え、第2のプランを準備すべき」との声も聞かれる。

 韓国代表は、過去のW杯でも主力FWの負傷により打撃を受けてきた。1998年のフランス大会では黄善洪(ファン・ソンホン)が、06年のドイツ大会では李東国がひざを負傷し、大会出場を逃した。

キム・ドンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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