金総書記訪中:北朝鮮、またも金日成主席と関連付け

大連・天津訪問の際に言及

 北朝鮮は7日、金正日(キム・ジョンイル)総書記による中国・大連、天津訪問のニュースを報じ、とりわけ故・金日成(キム・イルソン)主席と大連・天津の縁を強調した。

 北朝鮮は同日、金総書記の大連訪問の報道で、中国の李克強副首相が「偉大な首領、金日成主席が1983年にいらした大連市を、金正日同志が再び訪問したことを熱烈に歓迎する」と話したと伝えた。また、天津訪問については、中国の張高麗党書記が「中国人民の親しい友人である金日成主席の神秘が漂う天津市を、金正日同志が再び訪問なさったことは、市にとって大きな光栄だ」と話したと報じた。金総書記が今回訪問した2カ所を紹介しながら、すべて金日成主席と関連付けた。

 北朝鮮の消息筋は「金総書記がデノミネーション(貨幣呼称単位の変更)の失敗などで大きく失墜した統治の権威を挽回(ばんかい)するため、北朝鮮の住民が依然記憶している金主席を利用しているようだ」と語った。金総書記は今年3月初め、16年ぶりに再稼動した2・8ビナロン連合企業所の完工を記念する「10万群集大会」を咸鏡南道咸興で開催したときも、自身の大型写真と共に金主席の写真を掲げた。

アン・ヨンヒョン記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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