金総書記訪中:中朝首脳の対話要旨=新華社通信

 中国の新華社通信が7日に公開した北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記と中国の胡錦濤主席の対話要旨。間接話法となっている原文を、対話方式に整理した。

胡錦濤主席

 中国共産党と政府人民を代表して、金総書記が再び中国を訪問してくれたことを熱烈に歓迎する。両国の友好関係を時の流れと共に発展させ、“子々孫々継承”するのは、両国が負った共通の歴史的責任だ。五つの分野で協力することを提案する。

 一つ目は、指導者層の交流継続。二つ目は、戦略的疎通の強化。両国は毎回あるいは長期的に両国の内政・外交での重要問題や、国際・地域情勢、党・国家統治の経験など共通の問題について、深度ある意思疎通を図る必要がある。三つ目は、経済貿易協力の強化だ。両国政府の担当省庁は経済協力強化のため、真剣に議論すべきだ。四つ目は、人文交流の拡大。五つ目は、両国が国際・地域問題で協力を強化し、さらなる地域の平和と安定を図ることだ。

金正日総書記

 訪問招待と熱烈な歓迎に感謝する。五つの提案に対し、全面的に同意する。両国の先代の指導者たちが手を結び、誠意を込めてはぐくんできた伝統的な友好関係は、時代の荒波と試練を経験したが、時が流れ、世代が変わったからといって変わることはない。

 最近合意した新鴨緑江大橋の建設は、両国の友好協力の新しい象徴だ。朝鮮は中国企業の北朝鮮投資を歓迎する。中国を訪れるたびに、中国人が「中国式社会主義」の偉大な事業から新たな成果を収めていることについて、深い印象を受ける。中国の発展は朝鮮人民を大きく鼓舞し、励みになる。韓半島(朝鮮半島)の非核化を堅持するわれわれの立場に変わりはない。われわれは関連当事国と共に努力し、6カ国協議再開のための有利な条件が造成されることを希望する。都合の良いときに朝鮮をまた訪問していただきたい。

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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