哨戒艦沈没:「結果が出れば中国は役割果たすはず」
韓中の外交対立説を一蹴
李大統領は北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の中国訪問について、「今年に入って北朝鮮は、中国に対して何度も首脳会談を要請し、日程を調整していた。しかし、中国が韓国との首脳会談(先月30日)前の会談には問題があるとして、北朝鮮指導部による訪中(3-7日)を数日先送りしたと聞いている」と述べた。李大統領はさらに、「先回の韓中首脳会談は、韓国が世界で最も早く上海万博を訪問した際に実現した。中国はこれに感謝していた」とも語った。
李大統領がこのように「首脳会談の裏話」まで打ち明けたのは、最近一部でささやかれている「韓中外交対立説」を意識したもののようだ。現在、中国との外交関係には何の問題もなく、また天安沈没の原因について調査結果が出れば、たとえ中国が北朝鮮と血盟関係とはいっても、それなりの役割を果たすはず、というメッセージを伝えたものだ。
今月3日に外交通商部のシン・ガクス第1次官、4日には玄仁沢(ヒョン・インテク)統一部長官が相次いで張金森駐韓中国大使と面会し、中国側に「責任ある役割」を求めるとともに、中国が金総書記の訪中について事前に通告しなかったことに対し遺憾の意を示したとされているが、ある大統領府高官はこれについて、「シン次官は通常の業務における打ち合わせを、玄長官は赴任のあいさつに訪れた張大使と普通の対話を交わしただけだ」と説明した。この高官はさらに、「中国は天安の調査結果が出るのを待っており、結果が出れば当然、それなりの役割を果たすだろう」と自信を示した。このような大統領府の楽観論は、今回の中朝首脳会談で北朝鮮の6カ国協議復帰問題が本格的に話し合われなかったことや、今月中旬には天安沈没原因について国際社会が納得できるだけの結果を出せるという自信に基づいたものだ。
しかし、李大統領が言及した「それなりの役割」を中国が果たそうとしない場合、政府が軽々しく楽観論を語ったとして、責任を追及される可能性もある。
朱庸中(チュ・ヨンジュン)記者
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