ウッドストック・フェス、韓国で開催されるのか(上)

京畿道「会場使用を許可」

一部市民ら「『天安』沈没事故が起きたのに…」

 今年3月中旬、「ウッドストック・フェスティバルが韓国で開催される」といううわさがインターネット上に出回り始めた。ロック愛好家らは、ブログやツイッターを通じて、このうわさを一瞬のうちに広めた。内容は次のようなものだった。

 「今年8月6日から8日まで、非武装地帯(DMZ)付近で開催されるウッドストック・フェスティバルに、人気ロックグループのゴリラズ、AC/DC、レディオヘッド、パール・ジャム、スマッシング・パンプキンズがやって来る。文化体育観光部、国防部、京畿道、坡州市、京畿観光公社などが後援する…」

 3月18日には、ウッドストック・フェスティバルの企画者、アーティ・コーンフェルド氏(67)が運営していると推定されるツイッターに、「8月のウッドストック・コリアで会おう」というメッセージが書き込まれていた。

 四日後、主催側のKBS N・ウッドストック・コリアが、「出演者リストは違うが、フェスティバルが行われるのは確かだ。アーティ・コーンフェルド氏も参加する」と発表した。計画通りならば、主催側は4月初めに公式発表し、同月末にコーンフェルド氏と記者会見を行う予定だった。しかし3月26日に哨戒艦「天安」が沈没し、公式発表が延期された。ウッドストック・フェスティバルは1969年8月15日から三日間、アメリカ合衆国ニューヨーク州サリバン郡ベセルで行われた音楽フェスティバルだ。

 このフェスティバルで、当時閑散としていたリゾート地に40万人のヒッピーが訪れた。サンダルをはいて髪を長く伸ばし、着古したジーンズを履いた観衆が滞在し、マリファナを吸い、歌を歌い、裸になって踊った。

 このフェスティバルは、反戦、平和、自由を象徴した。観衆はピースマークが描かれた服を着て、「戦争をやめて愛し合おう」というメッセージを書いてはりつけた。このフェスティバルでは、ジャニス・ジョプリンやジミ・ヘンドリックス、サンタナ、ザ・バンドなどが公演を行った。

写真=ウッドストック・コリアのホームページより

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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