スポンサー疑惑:建設会社元社長の主張に食い違い

 某建設会社のチョン元社長(51)が提起した、いわゆる「検事スポンサー疑惑」を調査している真相究明委員会(委員長:成楽寅〈ソン・ナクイン〉ソウル大法学部教授)は6日、チョン元社長が食事の接待や性的な接待を行ったとされている検事らとチョン元社長を、対質形式で調査する計画だと発表した。

 真相究明委の広報を担当する河昌佑(ハ・チャンウ)元ソウル地方弁護士会会長は、「今後、チョン元社長と該当検事らの間で対質尋問などを行い、性的な接待疑惑などをめぐる事実関係を確定させる」と語った。

 真相究明委は、検事からなる調査団の活動の公正さを担保するため、検察外部の人物で構成される同委の委員が調査を参観するなどの手法で、事実上調査に参加していると説明した。

 真相究明委は、現職検事26人に対する第1次調査を終え、来週初めごろから、朴基俊(パク・キジュン)釜山地検検事長や韓承哲(ハン・スンチョル)元大検察庁(日本の最高検察庁に相当)監察部長を含む元職・現職検事らを調査すると発表した。

 真相究明委が明らかにしたところによると、チョン元社長は調査の過程で、一部の元職・現職検事について、「接待の事実はないが、接待したと言った」「食事をしただけで、ルームサロン(韓国の性風俗店の一種)などで酒を飲んだことはない」「寸志を持っていったことはあったが、接待はしなかった」など、当初の主張を翻しているケースがあるという。また、接待で使ったとチョン元社長が主張していた金についても、主張の内容と実際に使った先が一致しない部分があることが判明した。

 真相究明委と調査団は、チョン元社長やチョン元社長の親族などについて口座の追跡を行い、どこで小切手を切ったか追跡している。チョン元社長の弁護士を務めているチョン・ジェソン弁護士は、「チョン元社長は、“事実を話しているのに、口座の追跡までする必要があるのか”と反発している」と語った。チョン元社長は、今月10日にひざの手術を受けることになっているとして、6日午後に釜山地裁に対し、拘束執行停止を申し出た。

李明振(イ・ミョンジン)記者

釜山=孫章薫(ソン・ジャンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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