5月のギャラリー&文化公演

■美笑

WHY ? 韓国伝統公演と調和した美しいドラマ

 1997年、伝統芸術舞台からスタートし、これまで韓国人と外国人約55万人に韓国文化を伝えてきた「美笑」。2008年からは同タイトルに「愛」のテーマがさらに加わったことで、オムニバス形式の公演から脱却し、韓国式ミュージカルとして新たなスタートを切った。その「美笑」が2010年にさらなる変化を遂げる。「春香」と「夢龍」が登場する韓国の代表的な愛の物語がさらにリニューアルされた。最高の制作スタッフと若い俳優の情熱で描かれる2010年の「美笑」は、これまでとは比べられないほどの感動を与えるだろう。また日本語の字幕が付き、日本人も気軽に鑑賞できるようになった。

*住所: 貞洞劇場

*時: 16時、20時

*料金: R席5万ウォン、S席4万ウォン、A席3万ウォン

*Tel: 82-2-751-1500

*ホームページ: www.koreamiso.com

■「怪しげな家」へのいざない

WHY ? 新たなパラダイムを表現した、同じ時代の作家の作品が一堂に

 「部屋」の概念を取り入れた独特な空間構成により、現代美術の新たなパラダイムを表現した、同じ時代の作家33人の52作品に出会える企画展。展示作品は各部屋の機能的特性に合わせて区分され、また部屋そのものも夢と思索をかき立て、一つの出口として機能するような構成になっている。

*住所: ソウル市立美術館・南ソウル別館

*営業時日: 5月23日まで, 時 火-金曜日は午前10時-午後8時、週末は午後6時まで

*料金: 無料

*Tel: 82-2-598-6247

■金徳洙の伝統演戯常設公演 / パン

WHY ? 世界の人々を熱狂させた韓国のリズム

 金徳洙(キム・ドクス)は、韓国では誰もが知っている伝統音楽「サムルノリ」の奏者。そんな彼が今度はサムルノリの常設公演に挑む。ケンガリの演奏で始まりブクとチャングが加わって雰囲気を盛り上げる「お祈り」、ブクの演奏が全身に響き、心まで躍りだしそうな「イルコファラク」、韓国の「一人オペラ」ともいえるパンソリ「沈清歌(シムチョンガ)」、サムルノリの代表曲「サムド農楽カラク」、民衆の哀歓が込められた「喜怒哀楽」に続き、最後には会場の皆が一つになる「パンノルム」。これらの6演目で構成され、韓国伝統音楽の真髄を一度で楽しむことができる。

*住所: 光化門アートホール 日 2009年4月1日よりオープンラン

*時: 平日 19:30 週末 16;00

*料金: VIP席 5万ウォン R席 4万ウォン S席 3万ウォン

*定休日: 月・火曜日

*Tel: 82-2-722-3416

*ホームページ: www.ghmarthall.co.kr/jp

■ミュージカル 『モンテ・クリスト伯』

WHY ? 時間と空間の制約を超え、時代を超越した大作

 ヨーロッパの壮大でクラシカルな舞台と、ブロードウェイ・ミュージカルの大衆的な感性が融合したミュージカルの名作『モンテ・クリスト伯』。フランスのアレクサンドル・デュマ・ペールの同名小説を原作とし、ブロードウェイ・ミュージカル『ジキル&ハイド』で知られるフランク・ワイルドホーンが音楽を手がけ、観客たちを魅了する。一人の女を愛する男の復讐劇が、スペクタクルな舞台で繰り広げられるこの作品は、場面が目まぐるしく変わるため、まるで映画を見ているかのような楽しみを味わえる。

*住所: ユニバーサル・アートセンター 日 6月13日まで

*時: 火-金曜日は午後8時から、週末・祝祭日は午後3時および7時から

*料金: 6-12万ウォン

*Tel: 82-2-26391-6333

■マシュー・ボーンの『白鳥の湖』

WHY ? 男性ダンサーたちが繰り広げる躍動的な群舞が圧巻

 イギリスの天才的な振付家、マシュー・ボーンによる『白鳥の湖』は、古典バレエを現代人向けのダンス・ミュージカルに変ぼうさせた作品だ。原作のストーリーとは異なり、現代のイギリス王室を舞台とし、愛を渇望する軟弱な王子と、彼が兼ね備えていない強い力、美しさ、自由を象徴する、幻想の中の存在である白鳥との間の物語に仕上げた『白鳥の湖』は、幻想と現実のはざまで、まるで映画を見ているかのような、興味津々かつ緊張感あふれるひとときを過ごさせてくれる。

*住所: LGアートセンター

*日: 5月12日-30日

*時: 平日は午後8時から、週末は午後3時および7時から(ただし、5月13日〈木〉は午後3時および8時から、21日〈金〉は午後7時から)

*定休日: 月曜日

*料金: 6-12万ウォン

*Tel: 82-2-2005-0114

■世宗大王、天の声を聞く

WHY ? 韓国伝統の宮中宴会を目の当たりにできる絶好の機会

 礼楽(礼儀と音楽)で国を治めるという、儒教的な理想の政治を夢見ていた世宗大王(朝鮮王朝第4代国王)による「会礼宴」をモチーフにした『世宗大王、天の声を聞く』がいよいよ上演される。正月や冬至などに、臣下が君主の前で拝礼した後、君主が臣下のために宴会を開いて労をねぎらった重要な儀式「会礼宴」を通じ、韓国の音楽の歴史や価値を肌で感じることができる最高のひとときを過ごせることだろう。.

*住所: 国立国学院・礼楽堂

*日: 5月1日-12日

*時: 午後7時30分から(週末・祝祭日は午後4時から、月曜日は休演)

*料金: R席3万ウォン、A席2万ウォン、B席1万ウォン

*Tel: 82-2-580-3394

*ホームページ: www.gugak.go.kr

■チャック・マンジョーネ来韓公演

WHY ? 不朽の名曲を聴ける機会

 グラミー賞2回受賞、13回ノミネート、現存する世界一のジャズアーティスト、チャック・マンジョーネが来韓公演を行う。チャック・マンジョーネは70歳とは信じられないほど精力的な活動をしており、ロマンチックでリラックスさせる音楽で、ジャズファンばかりでなく多くの人々に愛されている最高のフリューゲル・ホルン奏者。全米で大ヒットした「Feel So Good」、サウンドトラック「サンチェスの子供たち(チルドレン・オブ・サンチェス) 」など、不朽の名曲に出会える。

*住所: 世宗文化会館大劇場

*日: 5月2日

*時: 16時、20時

*料金: VIP席12万ウォン、R席10万ウォン S席8万ウォン A席 6万ウォン

*Tel: 82-2-548-8690

*ホームページ: www.interpark.com

■コリア・ファンタジー

WHY ? 国立舞踊団のレパートリーを一目で見る

 世界約70カ国の舞台で活躍し、その価値を認められ、韓国国内よりも国外で名を知られるようになった「国立舞踊団」。子どもや青少年が家族とともに参加し楽しむ、国立劇場の代表的な文化行事「青少年公演芸術祭」の開幕公演として上演されるのが、この国立舞踊団の公演『コリア・ファンタジー』だ。韓国を代表する伝統舞踊や創作ダンスのハイライトを再構成しており、多彩で美しい韓国の舞を満喫できる、またとない機会だ。

*住所: 国立劇場「ハヌル」

*日: 5月1日午後3時から

*料金: 3万ウォン(小学生以上のみ入場可)

*Tel: 82-2-2280-4115

*ホームページ: www.ntok.go.kr

記事=ペ・ムンギョン

atti/朝鮮日報日本語版

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