暖簾の影のひとりごと 桑名は旧藩時代東海道五十三次唯一の関門たる七里の渡場を扼する要衡に当たり、松平越中守封邑十一萬石の城下町として、米、木材の集散地として殷賑を極めました。
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御 蒸 菓 子 |
炉(薯蕷饅頭、きんとん、蕨餅、蒸羊羹製) 風炉(葛饅頭、葛焼製、琥珀製、半葛製、有職御膳粽) 四季の句名と風情も興も一としほ深く茶懐石飯後の「おもかし」としてお濃茶のお服加減を一層引き立てます。 尚、お薄にも季節の味覚水々しく独特の風味にて文人茶客から珍重されて好評を賜っております。 木箱十五個入より各種 薯蕷饅頭は昭和二十六年天皇陛下三重県御巡幸の砌知事公舎御宿泊の時御料食品の御用命の光栄に浴し、本県特産伊勢薯蕷と伊勢米を用い独特の技術を以って謹製致しました。 |
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煉 羊 羹 四 季 銘 棹 物 |
お茶の友として、上り煉羊羹、白小豆煉羊羹 季節銘とりどりの棹物は幣舗の特色にて御進物好適品でございます。 木箱二本入より各種 |
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桑名銘菓 |
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元 祖 都 饅 頭 |
明治初年より桑名の銘菓として広く知られ、日持もよくお土産に最適お子様にも喜ばれます。 御法事の引菓子に御用命が多くなりました。 |
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詩 菓 志 が ら み |
ごく日持のよろしい羽二重餅にやわらかい薄紅の羊羹をはさみ川波型の逸品でございます。 有本芳水先生「桑名にて」の詩の一節に因みました。 揖斐の流れのしがらみに にほひあせたる花うきて 波にうたひて浪に去る かもめよ何を鳴きゆくか |
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情 菓 歌 行 燈 |
軽い麩焼種に白小豆の小倉餡をはさんだ品のよいお菓子。文豪泉鏡花先生桑名の一夜によって口火となった名篇に因みました。 明治調の桑名の月夜 霜枯れ時の侘びしさが 按摩の笛にまた一層 どれどれ お茶でも入れましょうか そのお菓子 二つに割ってごらんなさい ほらなつかしい行燈の火 歌行燈というお菓子 昭和三十六年第十五回全国菓子大博覧会に高松宮総裁賞受賞 |
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名 物 蛤 し る こ |
熱湯ひしゃく一杯程にておいしいおしるこ お八つに御来客用御進物にも好適でございます。 桑名銘菓とりどりの御詰合せ 1,000円より各種 |
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た そ が れ |
大島カスティラ製(黒砂糖入り) 桑名少将松平定信楽翁公を偲び日本茶の雅味を損わず軽く、お見舞いにもよろしゅうございます。 心あてにみし夕顔の花ちりて 尋ねぞわぶる黄昏の宿 楽翁 |
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阿 闍 梨 棒 |
(あじゃり棒) 豆州浜の餡入り棹物 |
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庵 の 友 |
柔らかな唐製(もろこし=こげ煎粉おこし)の餡入り棹物 | |
知 足 煎 餅 |
楽翁公座右銘十ケ條の中「知足是享楽第一法」 麩焼丸型黒糖引砂糖 四季烙印 十枚入りより |
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南 蛮 菓 子 ぼ う ろ |
南蛮菓子 明治の味のするボーロでございます。 |
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大 内 饅 頭 |
一名汐見にて昔なつかしいお菓子。一口に召上れる品のよい軽い餡入落雁。 特にお好みにより五色にても謹製致します。(益田純翁好) 前以って御用命の程を。 |
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御 千 菓 子 |
和三盆の高貴な香りと淡白な色彩、味覚はきっとお気に召します。 取合せに四季有平糖 前以って御用命下さいませ。 |
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御 引 菓 子 |
高尚な意匠と味覚は永年の伝統につちかわれた絶品と好評にて、三盛、七盛、九盛、お好みによりまして趣向をこらし、特に一盛蓬ケ嶋は他の追随をゆるしません。
式事菓子は昭和三十六年第十五回全国菓子大博覧会名誉菊花技能賞受賞 |