成城大学雄弁会(政治経済及び現代政策研究会)
設立趣意書
成城大学雄弁会(政治経済及び現代政策研究会)は2002年に
数名の有志を持って結成された。
当時の日本は「失われた十年」と揶揄された長期にわたる平成不況の真っ只中にあり、不良債権問題、有事法制、テロ問題など暗い話題が世を席巻していた。人間の根幹である精神の問題に関しても、青少年による凶悪犯罪の多発に代表されるように、生きがいの喪失、希薄な人間関係など道義道徳の混迷が続き、とても健全な状態と言えるようなものではなかった。これらの原因は数々にあるものの、その帰納するところは我々諸個人の自覚、人生への目的の喪失によるものではないだろうか。
しかしながら、このような時代であっても、将来この国の未来を背負っていくのは我々若者である。我々は世の中に対して目をそむけ、失望し続けるわけにはいかない。上記のような困難な課題があるとしても、明確な基本理念の下に行動を続ければ、必ず道はひらけると信じるからである。本会の基本理念は、期を同じくして大学に入ったもの同士が、このような現状の打破に向けて、一致結束をし、互いに切磋琢磨しようと考えたところにある。
本会は、上記のような観点から、会員相互の切磋琢磨による学問の習得を第一の目的としつつ、社会の変化とともに多様化していくべき、一翼を担っていくことを目的として設立する。つまり会員相互の親睦を図り、切磋琢磨し合うことで人生の貴重な一時期を共に共有していこうとするものである。
また、これからの日本に必要なのは「自分でものを考えること」が出来る人間であるように思う。この能力をもつ人間とはすなわち、自らで企画をし、そしてその企画を実行し、最後にはその責任を取る、この一連が出来る人間のことである。だから、本会ではこのような人材を育てることを第二の目的とする。よって、本会においては真剣に勉強をしたい。
ただし、今現在の知識の量を恥じる必要はまったくない。なぜなら、我々がみているのは今の自分たちの姿ではないからである。我々がその先に見据えているのは30年後の自分である。30年経った後、この会が有意義であったと誇りにできるようにしたい。
この会ですごした時間や友人が学生生活にとどまらず、その後、社会に出た後も役立てばよいと考えている。将来にわたり、優秀な人材を多数輩出するような団体になることを切に願う。
成城大学 雄弁会(政治経済及び現代政策研究会)
創設者 牧野正幸
※2007年4月に政治経済研究会(雄弁会)に名称を変更した
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