実は、この粉飾決算疑惑の報道や国会質問は、日興内部から出た怪文書がベース。怪文書は日興と暴力団との関係などを克明に記しており、日興内部の関係者しか知りえない情報が社内資料やメモとともに流出した。05年の月刊誌や日刊紙の粉飾決算疑惑報道は、これらの社内資料を「丸写しにした」(関係者)とされるだけに、信憑性は高いとの見方もあり、関係者は戦々恐々としていた。
報道から9カ月。国会質問と与謝野答弁からも半年以上が過ぎても、新たな進展は見られない。日興サイドは「金融庁から何も音沙汰ないということは、決算に問題がなかったということではないか」と、強気の姿勢を崩していないが、金融庁の調査がどこまで進んでいるのかいないのか、水面下の状況はうかがえない。新大臣のリーダーシップが発揮されるのか注目されている。
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