石川遼(18)=パナソニック=が7日、成田市内で行われた男子ゴルフのチャリティー大会「ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント」(8、9日、千葉・麻倉GC)の前夜祭に出席し、さらなる飛躍を誓った。昨年の同大会で自己ベストのスコアをマークした縁起のいい大会。歌手の郷ひろみ(54)からは、次の目標に「55」(ゴーゴー)をリクエストされた石川は「次のトーナメントのステップにしたい」と意気込んだ。
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前夜祭に先立ち、午前中にコースで練習ラウンドをこなした石川は「ショットの感触はよかった」。中日クラウンズでツアー世界最少の「58」のスコアをマークしたときと変わらぬ好調さをキープし、自信をのぞかせた。
石川にとってはいい思い出の残る大会だ。昨年は、初日にプロ転向後、自己最多の9バーディー、自己ベストの64をマーク。惜しくも優勝は逃したが、「それまでは、いい成績が残せずにいたのが、この大会をきっかけに大きく変われた」と振り返る。その言葉通り、その後に行われたミズノオープンでシーズン初Vをマークすると、一気に賞金王へと上り詰めた。
石川にとって何より刺激となったのが、著名人とのラウンドだ。「普段のトーナメントとは違った雰囲気の中で、いろいろな世界の方とお会いできるのは楽しい」と話す。昨年は俳優の舘ひろしと回り「さすがに俳優というか。舘さんの立ち居振る舞いを見て勉強になりました」と振り返る。同じく山本浩二元広島監督からも貴重なアドバイスをもらった。
8日の初日は、昨年、アメリカで成功する秘けつとして「郷に入っては郷に従え」とアドバイスしてくれた郷とラウンドする。郷からはこの日「次は僕が絶対、できない数字『55』(ゴーゴー)を目指してほしい。数字も楽しみだけど、世界で名前を残してもらいたい」とエールを送られた。
「いろいろな世界の方から話を聞ける貴重な機会。ちょっとした会話の中からでも何かを吸収したい」。石川は今年も成長への糧にするつもりだ。