新件番号 | 248 | 件名 | 複国籍容認に関する請願 |
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要旨 | 海外で生活する日本人、日本で生活する外国人、複数国籍を持つ子供たちは、日本が成人の複数国籍を原則的に認めないことから、様々な問題に直面している。従来、複数国籍を有する状態を重国籍と呼んでいるが、複数国籍は当事者において重い存在ではなく、重婚のように禁ずべき性質のものではないため、重国籍ではなく、複国籍と称するのが適切である。複国籍の容認は、日本の政党の多くから声が上がっており、「複国籍を受け入れる社会的雰囲気は十分に整っており、日本は国際社会の中で成熟した社会になりつつある」ということも国会質疑にて明らかにされている。また、「複国籍を積極的に認めた方が日本人が世界に雄飛しやすい」という意見も国会議員から出ている。法務省が国会答弁で明らかにしたとおり、国籍選択制度によって国籍選択をした人は全対象者の一割程度、その半数が外国籍を選択して日本国籍を喪失している。しかし、日本国籍を選択した人も実際は外国籍を維持している可能性があり、国籍選択制度は、外国籍の放棄を求めることも、それを把握することもできていない。また、自己の意思で外国籍を取得しても、国籍喪失の手続がなされず、実質的に日本国籍を維持している人が全体の九割に達していると法務省は推測しており、国籍唯一の原則である現行国籍法は形骸化している。政府は、日本社会にかかわるか、その中で生活する者に基本的権利を保障し、社会の発展を促すためにも、国籍を加算させる形で付与するべきである。それは個人の自己決定権の尊重、民族少数者への権利擁護につながる。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、国内に住む外国人への複数国籍を容認すること。 二、国外に住む日本人への複数国籍を容認すること。 三、複数国籍を持つ子供たちに成人後もそれを容認すること。 |