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三塚“逆ギレ棄権”から一夜…涙目謝罪

 唇をかむ三塚優子=茨城GC(撮影・田村亮介)
 唇をかむ三塚優子=茨城GC(撮影・田村亮介)

 「ワールド・サロンパス・カップ第2日」(7日、茨城GC西C)

 前代未聞の“逆ギレ棄権”から一夜明けて、三塚優子(25)=フリー=が謝罪した。初日はスロープレーで2打罰を科せられた裁定への不満を理由に棄権したが、7日、会場へ足を運び、関係者に頭を下げた。日本女子ゴルフ協会(LPGA)の樋口久子会長(64)からは約30分にわたって、こんこんと諭され、その間、三塚は涙目で聞いていた。同会長は当初17日に予定していた処分決定を、理事会が行われる11日に前倒しすることを明かした。

  ◇  ◇

 三塚はこの日午後4時半すぎ、白いジャケットに黒のパンツという身なりで、クラブハウスへ姿を現した。前日は裁定への不満に感情的になって会場を後にしたが、一夜明けて、事の重大さを認識。2日目の競技が行われているコースへ謝罪に出向いた。

 「きのうの態度は申し訳ありませんでした」。そう頭を下げた三塚を待っていたのは、樋口会長の説教だった。「協会の会員である以上、協会のルールは守ってください。それができないなら、辞めなさい」。ピシャリと厳しい言葉を投げつけた。

 規則に基づいてペナルティーを与えられながら「2打の罰が納得いかないから、私はやめます」と棄権した行為を「あってはならない行為。社会人としてあるまじき行為」としかりつけた。

 あとは、ファンやスポンサーへマイナスイメージを与えるかを懇々と説いた。「1つでも試合を増やそう、いい環境にしようとやっているのに、1人の選手のために試合が減ることもある。あなたのやったことは大変なことなのよ」。冷静な口調で反省を促された三塚は涙目だった。

 三塚は同組だった馬場ゆかりやニッキー・キャンベルにも謝罪した。LPGA入会時の推薦人でもあった馬場は「彼女がこうして反省して謝罪に来たことには少し安心しました」と話した。

 処分は17日のTPD(トーナメント・プレーヤーズ・ディビジョン)委員会で話し合う予定だったが、樋口会長は「こういうのは長引かせてもいいことがない」と11日の理事会前に、臨時TPD委員会を開催し、出場停止などの罰則を検討する。

(2010年5月7日)





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