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【ゴルフ】

試合放棄の三塚が謝罪

2010年5月8日 紙面から

取材中は終始、神妙な面持ちだった三塚優子=茨城ゴルフ倶楽部で

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◇ワールドレディスサロンパス杯 第2日

 ▽7日、茨城県・茨城GC(6655ヤード、パー72)▽曇りのち雨、気温21・4度、風速6メートル▽賞金総額1億2000万円、優勝2400万円▽112選手(うちアマ1人)▽観衆3246人

 遅延プレーによる2罰打宣告を不服として競技を棄権した三塚優子(25)が一夜明けた7日、コースを訪れ、大会関係者、同伴競技者らに謝罪した。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は17日に予定しているツアー統括のTPD委員会を前倒しし、11日の理事会のときに緊急審議することを明らかにした。大会2日目は、ベストスコア68をマークしたモーガン・プレッセル(21、米国)が通算5アンダーで単独首位。宮里藍(24)=サントリー=は最終18番をダブルボギーとしながらも72、4オーバー20位に浮上した。

 午後4時40分。前日同組だった馬場ゆかり、ニッキー・キャンベルが最終ホールに入るのに合わせるように、白いブレザー姿の三塚がコース玄関で車を降りた。硬い表情のままLPGA広報担当らとともに、まずは大会スポンサーと樋口久子会長、小林法子大会実行委員長らの待つ部屋へ。その後、馬場、キャンベルとの面会を経て、報道陣の前に立った。

 「このたびはスポンサー様、大勢のファンの皆様、関係者の方々に、私ごとで多大なるご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます」。涙目で深々と頭を下げた三塚。前日の“試合放棄”を「あの時は感情的になってしまった。家に戻って考え直しました。ファンの信頼を裏切り、スポンサー様やLPGAに言葉で表せないほどのご迷惑をかけてしまった。プロとして、社会人として、やってはいけないことをやってしまったと思いました」と謝罪した。

 樋口会長は「本人は心から反省している様子でした。私からは“会員である以上、LPGAのルールは守ってください。それができないのなら辞めなさい。あなたのしたことの大きさは、今朝の新聞を見てもわかるでしょう”と言いました」と説明した。

 三塚は、スロープレーそのものについても「悪いことと自覚してる。自分のプレーに集中しすぎてしまった」と反省の姿勢を見せ、次週のフンドーキンレディース(14−16日、福岡センチュリーGC)にも出場する意向だが、11日の緊急TPD委員会の決議によっては、出場停止などが科される可能性もある。 (月橋文美)

 

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