内閣総理大臣顕彰受賞記念パーティーで出席者を出迎える魁皇(中央)。左奥は友綱親方=都内のホテル
「大相撲夏場所」(9日初日、両国国技館)
日本相撲協会は7日、東京・両国国技館で夏場所の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。2場所連続14度目の優勝を狙う横綱白鵬は初日に小結へ返り咲いた若手の栃煌山、2日目に豊ノ島の挑戦を受けることになった。新大関把瑠都は初日に栃ノ心、2日目に豊真将と対戦。史上2人目となる通算1000勝にあと9勝の魁皇は豊真将と顔を合わせる。
◇ ◇
大相撲の大関魁皇(37)=友綱=が7日、“V宣言”をした。都内のホテルで行われた自身の内閣総理大臣顕彰受賞記念パーティーに出席。報道陣から優勝への思いを問われると「それぐらいの気持ちで(相撲を)取らないとね」と言い切った。
闘志の源は夏場所で国技館から取り外される自身最後の優勝額だ。館内には32枚しか飾れないため、04年秋場所の際の額が押し出される形になる。「しょうがないです」と苦笑いをしながらも、「(もう一度飾る)気持ちとしてはある」と戦闘意欲をみなぎらせた。
日本人の優勝額は06年初場所の栃東だけとなった。4月28日の一門連合げいこから21番取るなどハイペース調整が続き疲れ気味の魁皇は「まあ、いつも通りですよ」。通算1000勝と6度目の優勝で、再び祝宴を開いてみせる。
(2010年5月7日)