国際GP陸上大阪2010の会見に出席した左から室伏広治、福島千里、村上幸史=大阪市内
11月の広州アジア大会の代表選考を兼ねた『国際グランプリ(GP)陸上大阪2010』(8日・長居陸上競技場)の合同記者会見が7日、大阪市内のホテルで行われ、女子百メートルに出場する福島千里(21)=北海道ハイテクAC=が、織田記念陸上の百メートル、静岡国際陸上の二百メートルに続き、3大会連続の日本新記録に意欲を見せた。また、男子ハンマー投げの室伏広治(35)=ミズノ=が昨年の日本選手権以来11カ月ぶりの公式戦に挑む。
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“北国のかっとび娘”が、再び自らの限界を超える。今季、百、二百メートルと日本新記録を連発している福島は「とても調子よくきてる。いいタイムを狙いたい」と、3大会連続日本新に意欲をにじませた。
今回は格好の“標的”がいる。07年大阪世界選手権の金メダリストのキャンベル(ジャマイカ)が出場。北京五輪で金メダルを獲得した二百メートルが本職だが、自己ベストの10秒85は、福島の日本記録11・21を0・36も上回るだけに「目標にしている選手。前に出たり、いい勝負をしながら、タイムを出したい」と、世界トップ選手との競り合いの中で、記録を狙う。
「今季はまずアジア大会で優勝。来年の世界選手権、ロンドン五輪につなげていきたい」と、福島。夢舞台を見据えながら、ナニワでも衝撃の走りを披露する。
(2010年5月9日)