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涌井完封!ノーヒットノーランあと3人

 9回にノーヒットノーランを逃したものの、1安打完封で4勝目を挙げた涌井
 9回にノーヒットノーランを逃したものの、1安打完封で4勝目を挙げた涌井

 「ソフトバンク0-4西武」(7日、ヤフド)

 最後までエースはクールだった。西武の涌井が八回まで無安打投球。異様な雰囲気で迎えた九回、先頭のイ・ボムホに対しカウント2‐2からのフォークが甘く入った。打球は左翼手のグラブの先を越える二塁打。ノーヒットノーランの快挙を逃したが、1安打完封で堂々の4勝目だ。

 勝った方が首位となる大一番で、敵地に仁王立ちした。「五、六回ぐらいから(安打を)打たれていないなと思った。バランスが良かった。記録?最初から取れないと思っていたので…」。充実の116球だった。

 初回と三回に四球を出したが、四回から八回までは三者凡退。外野に飛んだ打球はヒットも含めてわずか5個。西武時代の96年にノーヒットノーランを達成した渡辺監督も「好調のソフトバンク打線をあそこまで抑えるのはなかなかできない」と絶賛した。

 今季はこの日まで3勝2敗。16勝で沢村賞に輝いた昨季と比較し物足りなかった。復調を感じたのは前回先発した4月30日の日本ハム戦。糸井に本塁打を打たれた後、やや右ひじを下げる投球フォームに変えた。登板前調整でもキャッチボール時からひじの高さを意識。「きっかけになったかもしれない」と手応えをつかんだ。

 チームは3連勝で単独首位。涌井は今季の目標として背番号と同じ18勝、あわよくば20勝も狙っている。春先こそ出遅れたが、いよいよエンジン全開。西武にとって頼もしい右腕が完全復活した。

(2010年5月7日)





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