中国、死刑減少で臓器売買増える 仲介者が巨額の利益【北京共同】6日付の中国紙、北京晨報によると、中国が死刑執行を減少させた2007年以降、移植臓器の供給不足が深刻化し、闇の臓器市場での売買が増加している。 ある男性の場合、肝臓を2万5千元(約34万円)で売ったが、提供を受けた側は15万元(約200万円)を支払っており、仲介業者が巨額の利益を得ていた。 中国では07年、最高人民法院(最高裁)が死刑執行の最終判断をすると決定し、執行件数は大幅に減少。臓器の献体に同意書が必要になったこともあり、死刑囚の臓器提供は3分の2から2分の1程度まで激減した。 一方、貧しい若者らが臓器の新たな供給源となっている。河南省の仲介業者が用意した臓器提供者用アパートには十数人が臓器移植手術のために待機、最年少は19歳の男性だった。 中国の法律で生体移植は親族間との規定があるため、臓器提供者の身分証明書を偽造することも横行しているという。 【共同通信】
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