郷ひろみが遼に「５５」指令！…８日　プロアマで同組

初日、同組でラウンドする石川遼（右）にスコア５５を目指すようにエールを送った郷ひろみ

　遼くん次は「５５」だ。中日クラウンズで世界最少スコア「５８」を記録した男子プロゴルフの石川遼（１８）＝パナソニック＝が７日、「ザ・レジェンド・チャリティプロアマ」（８、９日、千葉・麻倉ＧＣ）の前夜祭に参加。第１日は、人気歌手・郷ひろみ（５４）と同組となることが発表された。郷は、得意の絶叫「ゴーゴー」に絡め、今後はスコアを「５５」にまで更新するように期待。また、ジャケットプレーの伝授にも意欲を見せた。

　石川に“ゴーゴー指令”が飛び出した。第１日に同組となった両者は並んで会見。世界最少スコア「５８」に対して、次に石川が目標とすべき数字を聞かれた郷は「もちろん僕がハーフでしかできない『５５』ですよ」と、得意の「ゴーゴー」に絡め、記録更新を期待した。

　両者は昨年の前夜祭で初対面。ニューヨーク在住経験もある郷が、全米オープン日本地区最終予選を控えていた石川に「郷に入りては郷に従え。ゴーゴゴー！」と激励していた。今回は夢の同組。テンションの上がった郷は「あしたはジャケット持って行こうかな。ジャケットプレーなら教えられる」と、ニヤリ。将来、マスターズなどの大舞台で石川がジャケットプレーを披露する日が来るかもしれない！？

石川（右）のあいさつに笑顔を見せる（左から）ソフトバンク・王会長、飯合肇

　今大会の実行委員にはソフトバンク・王貞治球団会長（６９）も名を連ねた。日本プロ野球のシーズンホームラン記録は同会長の５５本。今後、石川にとって「５５」は運命の数字といってもよく、次の最少スコアの目標となりそうだ。

　明石家さんま、中村勘三郎ら各界で活躍する多くの著名人との交流に「すごくいい経験。ちょっとした会話の中に心に残るものがありますから。ほかの場所で会ったら緊張するけどゴルフ場なら素の自分を出せる。いろいろ勉強したい」と、どん欲にプロとしての姿勢を学ぶ考えだ。

　この日は、ハーフを回ってアプローチやパットを入念に確認した。「チャリティーに参加できて幸せ。子供たちのためにも頑張りたい」。“郷魂”を注入された石川が、今年も２億４０００万の瞳をくぎ付けにする。

　◆ジャケットプレー　郷がダンス中に見せるジャケットを使ったアクション。両肩から脱ぎ、素早く着る一連の動作のことで、派手な裏地をチラ見させる。９９年の「ＧＯＬＤ　ＦＩＮＧＥＲ　９９」で有名になったが、いつから始めているかは明らかになっていない。

１７番、ティーショットを放つ石川遼

　◆ザ・レジェンド・チャリティプロアマ　昨年、千葉県内の病院を訪れた青木功が重病に苦しむ子供の姿を見て、ミュージシャンの日野皓正に呼び掛け、両者が実行委員として第１回大会が開催された。今年から王氏が同委員として参加。賞金総額は２５００万円、優勝は５００万円（プロのみ）で一部は寄付される。当日券は４０００円。大会中はゴルファーや著名人のグッズも販売され売上金はチャリティーとして寄贈される。

　◆三塚問題を教訓に　計測されたら…「僕もできない」　〇…石川は、女子の三塚棄権問題について関心を示した。「ちょっと熱くなったんでしょうか。けっこう大きな問題になるんですかね」と、驚きの様子。「風などで１度仕切り直したら時間は倍かかる。僕も計測されていたら（１打につき）６０秒以内でプレーはできないと思う。ただ、１度注目されて頭に入れておけば違う」と、話した。