ど根性おばあ、960回目で運転免許合格

　韓国の全羅北道に住むチャ・サスンさん（６９）が、０５年４月から挑戦し続けていた自動車免許の試験に９６０回目で合格した。念願の運転免許を取得できたことで「小さくていいから中古車を買いたい」と照れながら話した。

　韓国内ではインターネットなどで「あきらめを知らないおばあ」として名前が知られる有名人。チャさんは「もちろん、こんなに落っこちて恥ずかしいけど、これでやめてしまったら、もったいないだろ」と、落ちても受け続けた理由を話している。

　学科試験は土日以外は、ほぼ毎日受けていた。ちなみに筆記試験は１回受験するたびに６０００ウォン（約５４５円）で、技能試験は１回が１万５０００ウォン（約１３６０円）がかかる。チャさんは筆記試験を９５０回目の受験だった０９年１１月にパスし、技能試験は１０回目で合格した。

　住んでいる場所は教習所からバスで約２時間。往復交通費も含めると費やした金額は約２０００万ウォン（約１８０万円）。今後は仕事で通う全州中央市場に野菜を運ぶことに車を使いたいと話す。「これで子どもや孫にもいつでも会えるわよ」と笑顔をみせていた。（ソウル＝趙孝英通信員）

　［2010年5月8日9時4分　紙面から］