商工会の資金8100万円着服で懲戒解職

　岡崎市ぬかた商工会（愛知県）の経営指導員（５６）が商工会の資金約８１００万円を着服したとして、懲戒解職されていたことが８日分かった。

　商工会によると、指導員は労働保険など６つの口座を管理。１９９８年ごろから、資金を勝手に引き出し、補てんする行為を繰り返していた。「生活費に困って着服を始め、ギャンブルにも使うようになった」と説明したという。

　今年３月の内部調査で、会計に約２５００万円の不足が見つかった。鈴木義雄事務局長は「ベテラン職員で長年の信頼関係があり、気付かなかった」と話した。指導員は全額を弁済したため、刑事告訴しないという。同商工会は６１年に旧額田町に設立され、２００６年に岡崎市との合併で名称変更した。職員は６人。（共同）

　［2010年5月8日20時29分］