哨戒艦沈没調査結果、日本に説明　韓国政府

　【ソウル共同】韓国政府当局者は８日、同国海軍哨戒艦の沈没原因について、韓国軍と民間専門家による合同調査団の調査結果を中国のほか、日本やロシアにも発表前に事前説明する方針を明らかにした。２０日をめどとする調査結果の発表は、やや早まる可能性もあるとしている。

　韓国政府はこれまで、中国に対して事前説明を行う方針を示していた。調査団には米軍関係者も含まれており、韓国政府が日本とロシアにも事前説明を行うのは、北朝鮮を除く６カ国協議参加国に哨戒艦沈没への対応で足並みをそろえさせる狙いがあるとみられる。

　合同調査団は哨戒艦に付着した火薬成分などから魚雷が爆発したとほぼ結論付けており、事前説明では「科学的で客観的な証拠」（韓国政府当局者）を提示。北朝鮮によるとの名指しはしないものの、魚雷による外部からの攻撃が原因との見方を示し、関係各国に対応策での協力を求めるとしている。

　調査結果の発表について、同当局者は「できるだけ早く行う必要がある」として、２０日以前に行われる可能性を示した。