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石川のニュース 【5月8日03時09分更新】
スカートひざ上10センチの攻防 石川県内女子高生
加賀高では一昨年から昨年にかけ、太ももを出したミニスカートの生徒が不審者に声を 掛けられる事案が数件起きた。教員や保護者から「スカートが短過ぎる」という声が出た ため、今年度から長さ15センチ、幅10センチのプラスチックの板が腰の部分に入れら れ、折り曲げられない新タイプのスカートを採用した。 竹川正則校長は「身だしなみは社会人の基本であり、マナーも備えた生徒の育成に取り 組むことも学校の責任」と強調する。 金沢商高は加賀高と同じタイプのスカートの導入を検討している。生徒同士で正しい着 こなしをチェックし合う取り組みも始めている。 ただし、このタイプのスカートをプラスチックごと折り返してはく生徒もいる。この場 合、微調整できないためプラスチックの幅10センチ分がそのまま短くなり、対策が裏目 に出ることになる。 スカートの裏地に星印を付け、すそを一度ほどいて丈を短くして縫い直すと印がずれて 一目で分かるようにしているのは、小松明峰高。生徒指導も徹底したことで、現在は短い スカートをはく生徒はいないという。 関係者によると、スカートの丈が短くなってきたのはいわゆる「コギャルファッション 」が流行した1990年代からで、県内でも太ももがほとんど見える生徒もいる。 中学校でもスカートを折り曲げて短く見せていた加賀高の1年生は「少し短いスカート の方がかわいいのに」と残念そう。保護者の一人は「先生がしっかり指導すれば十分では ないか。締め付けが厳しすぎる気もする」と話した。
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