サブカテゴリー

PR:

名城 判定負けで3度目の防衛に失敗

8回、ウーゴ・カサレス(左)を右で攻める名城信男
8回、ウーゴ・カサレス(左)を右で攻める名城信男
Photo By 共同

 世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は8日、大阪府立体育会館で行われ、チャンピオンの名城信男(六島)は同級1位で挑戦者のウーゴ・カサレス(メキシコ)に0―3で判定負けし、3度目の防衛に失敗した。名城は手数で上回ったが、有効打を浴びた。相手の重いパンチにぐらつく場面が目立ち、ジャッジの2人が6点差を付けた。カサレスとは三者三様の引き分けで辛くも防衛した昨年9月以来の再戦だった。28歳の名城の戦績は16戦13勝(8KO)2敗1分け。32歳のカサレスは39戦31勝(22KO)6敗2分け。日本のジムに所属する男子の現役世界王者は4人に減った。

 名城は文句なしの決着を求めていた。三者三様の判定でカサレスと引き分けた前回の世界戦から約7カ月。「分かりやすい形で勝ちたい」。対戦前に何度も繰り返したが、因縁の相手に力負け。言葉通りにはならずに王座から陥落した。

 なかなか主導権がにぎれなかった前回と同様に、前半からリードを奪われた。中盤から重圧をかけたが、多くのパンチを浴びる。最後まで愚直に前に出て闘う姿勢も届かずに、判定で大差を付けられた。

 プロ16戦目で「過去最高」という仕上がりだった。パートナーの藤原トレーナーは「経験が生きてきた。王者としての自覚に目覚めてきている」。抜群の手応えで上がったリングでもあった。WBOの世界王座を5度防衛したこともある挑戦者の老練なボクシングに屈してしまった。

 「大きな試合につながれば」。3度目の防衛に成功した場合にはビッグマッチを熱望していたが、その夢も泡と消えてしまった。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年05月08日 20:52 ]

関連ニュース

読み込み中..

PR

関連写真

読み込み中..

ニュース

クイックアクセス

注目試合

プロレス試合結果

特集

ボクシング

スペシャルコンテンツ

このページの先頭に戻る ▲