ソフトバンクモバイルは8日、米アップル社のマルチメディア携帯端末「iPad(アイパッド)」を28日から販売すると発表した。一部の直営店や家電量販店などで10日午前10時から予約を受け付ける。価格はメモリー16ギガバイトの場合、無線LAN(域内情報通信網)機能のみのタイプが4万8960円、携帯電話回線も利用できるタイプは5万8320円から。
アップルと日本国内での販売契約を結んだ。アイパッドの国内販売には、NTTドコモも強い意欲を示していたが、携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」販売でアップルとの関係を強固にしていたソフトバンクが契約獲得に成功した。
携帯電話回線でもインターネット通信できるタイプには、利用可能回線をソフトバンクに限定した「SIM(シム)ロック」をかけ、ドコモなど他社の回線を利用できないようにする。米国などでは、ロックを解除した状態で販売されており、日本版は異例の対応。ソフトバンクは、アイフォーンの国内独占販売に続き、アイパッドでも利用者を囲い込み、マルチメディア端末のシェア争いで優位に立ちたい考えだ。
インターネット閲覧のほか、電子書籍、ゲーム、動画を楽しめるアイパッドは4月3日、米国で発売され、販売台数はすでに100万台を超えている。【望月麻紀】
毎日新聞 2010年5月8日 17時39分(最終更新 5月8日 20時36分)