(cache) 地図にない国、ソマリランドの実情って？ - LIFESTYLE

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「地図に載っていない国」
ソマリランドへようこそ
　

20年以上にわたって、軍閥同士による血で血を洗う抗争が続くアフリカ東端のソマリア。その北西部に一見、紛争とも無縁で、政治的にも経済的にも安定した、別世界のような“国”がある。世界から見放された「アフリカの角」と呼ばれる地域を訪ねた。
　

ザラリとした食感の後に、口の中に苦い汁が広がる。ホウレンソウでも、パセリでも、パクチーでもない。噛めば噛むほど、自分がこの国の路上を徘徊するヤギになった気がしてくる。要するに、ただの葉っぱなのである。

東アフリカやアラビア半島に自生する、覚醒作用のある葉が茂る常緑樹。この地域では「チャット」と呼ばれ、欧米の多くの国で違法とされている麻薬の一種だ（日本では規制の適用外）。その若葉を数時間噛み続けていると、ハイな気分になれるのだという。だがこの苦さ、覚醒効果がなくても、気がおかしくなってしまいそうだ。5分ともたず、トイレで吐き出した。

ソマリア
人口：約900万人　面積：63万8000平方キロメートル（日本の約1.8倍）　
公用語：ソマリ語、アラビア語

事実上の無政府状態にあり、経済は破綻、約140万人の国内避難民を生んでいる「失敗国家」。国土は、完全な分離・独立を主張する北西部ソマリランド、連邦制のなかでの自治を主張する北東部プントランド、武装勢力が入り乱れて戦う中・南部の3つに分断されている。人口の大多数はソマリ人で、イスラム教徒。約320万人が緊急の人道援助を必要としている。

>>“架空の国”ソマリランドから……

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2010/04/26