東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

子ども性描写 規制案文言修正へ 石原都知事『誤解を招く』

2010年5月8日 朝刊

 子どもを性的な対象として描く悪質な漫画やアニメを規制する東京都の青少年健全育成条例改正案をめぐり、作家らの反対が相次いだことを受けて、石原慎太郎知事は七日の定例記者会見で「説明不足のところや、誤解を受ける訳の分かんない言葉があった。誤解を解くために文言を修正したらいい」と述べ、現行案を修正する考えを明らかにした。

 石原知事は条例改正の趣旨について「よく読んでもらうと分かるが、規制するのは子どもの目につく所に置くな、ということだけ。表現に対する制限をするつもりは毛頭ないし、そんな内容じゃない」と強調した。

 中でも、漫画などに描かれる十八歳未満の登場人物を指す「非実在青少年」という表現に「何だこれいったい。だれがどう解釈したって、幽霊の話かと思っちゃう」とし、修正すべき文言の一例に挙げ、「役人が作る言葉なんてのは、世間に通用しないことがいっぱいある」と述べた。

 

この記事を印刷する