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IMF通じギリシャ支援へ

5月8日 5時52分

財政危機に陥っているギリシャに対し、日本もIMF=国際通貨基金を通じて外貨準備の一部から融資を行う見通しとなりました。

財政危機に陥っているギリシャに対しては、単一通貨・ユーロの加盟国とIMFが、3年間で1100億ユーロ、日本円であわせておよそ13兆円規模の緊急融資を行う計画で、このうち、300億ユーロを負担するIMFは、9日に支援を決定する方針です。こうしたなか、IMFの支援決定後の要請を受けて、日本もギリシャに対し、IMFを通じて融資を行う見通しとなりました。日本は、おととしの金融危機のあと、IMFに対して外貨準備の一部から最大1000億ドルを貸し出す制度を設け、すでに5つの国に融資しており、今回のギリシャへの融資にも、この資金などが活用される見通しです。財務省によりますと、日本の融資額はまだ決まっていませんが、仮にギリシャが融資を返済できなくなっても、IMFが返済するため、日本の外貨準備に損失が出る可能性は低いということです。ギリシャ支援をめぐっては、7日夜、G7・先進7か国の財務相らによる緊急の電話会談が開かれ、ユーロ加盟国とIMFによる支援が計画通りに実施されるよう、各国が協力を続けていくことなどを確認しており、IMFを通じた支援によって、日本もヨーロッパ発の信用不安の拡大の阻止に取り組むことになりました。