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【社会】

認知症治療薬相次ぎ国内販売へ アルツハイマー型

2010年5月8日 16時39分

 製薬各社が2011年にも相次いでアルツハイマー型認知症の治療薬を国内で発売する。高齢化の進行に伴って同認知症患者の増加が予想され、治療薬の需要増が見込まれるためだ。国内では現在、エーザイの「アリセプト」しか販売されておらず、各社はアリセプトとは異なるタイプや張り薬型を発売してシェア獲得を目指す。

 第一三共は、アリセプトと作用の仕組みが違う「メマンチン」の販売承認を申請中。米ジョンソン・エンド・ジョンソングループのヤンセンファーマ(東京)は、物事の認知機能に重要な役割を果たす物質の分泌を促すという「ガランタミン」を発売する。武田薬品工業と共同で販売する。

 張り薬型の「リバスチグミン」を発売するのはノバルティスファーマ(東京)と小野薬品工業。背中などに張って使う。「認知症患者は薬を飲んだのを忘れてしまうことがあるが、張るタイプなら使用を確認できる」(ノバルティス)という。

 エーザイの推計では、アルツハイマー型認知症の患者は国内に約130万人いるとみられ、「増加の一途をたどるだろう」(同社関係者)と予測されている。

 

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