宮崎県で発生した家畜の伝染病「口てい疫」のウイルスをイギリスの研究機関で分析したところ、遺伝子のタイプが韓国や香港でことし発生したものと近いことがわかりました。農林水産省では、口てい疫がどのようなルートで宮崎県に入ってきたのか、引き続き分析を進めることにしています。
宮崎県で発生した家畜の伝染病「口てい疫」について、農林水産省では、ウイルスの遺伝子情報をイギリスの研究機関に送り、各国で採られたウイルスと比較しました。その結果、宮崎県で最初に感染が確認された畜産農家のウイルスは、ことしになって韓国と香港で発生している口てい疫と遺伝子のタイプが近いことがわかりました。これまでは香港やミャンマーで確認されたウイルスに近いとしていましたが、新たに韓国のウイルスの情報を取り寄せて調べたところ、ミャンマーのものよりも韓国と香港のウイルスの方が遺伝子のタイプが近かったということです。また、口てい疫には「A型」や「O型」など7つの型がありますが、韓国と香港ではことしに入って宮崎県と同じ「O型」のウイルスによる口てい疫が確認されています。宮崎県では、35の畜産農家などで感染や感染の疑いがある牛や豚が見つかっていて、農林水産省では、口てい疫がどのようなルートで宮崎県に入ってきたのか、引き続き分析を進めることにしています。