岩隈とのリベンジ登板に気合のダルビッシュ
8日の楽天戦(函館)に先発する日本ハムのダルビッシュ有投手(23)に追い風が吹いた。7日、函館オーシャンスタジアムで全体練習を行ったが、マウンドに粘土質の土を加えて硬くする“突貫工事”が6日までに施されていたことが判明。硬いマウンドの方がパフォーマンスを発揮できるエースが、楽天・岩隈に雪辱する舞台が整った。
ダルビッシュの投球フォームは、踏み出した左足を普通の投手より地面に強くたたき付けるのが特徴。軟らかい黒土だと掘れすぎて投げにくく、過去3戦0勝2敗と地方球場が苦手とされる原因の一つでもあった。
今回の整備は千葉・鎌ケ谷から球団職員を派遣した初の試み。球団関係者は「ダルだけのためではなく、プロ仕様にしただけ」と説明したが、条件が好転するのは間違いない。
岩隈とは今季2度目の対決。前回4月24日の対戦では3失点完投しながらチームは完封負け。「意識はしません」と話したが、ピリッとした表情からは闘志が見えた。決戦に備え、この日はランニングなど軽めの最終調整。06年7月にプロ最短の1回2/3、3失点KOされて以来の函館でリベンジを果たす。
(2010年5月7日)