インターフェース(操作性向上)
2-1.「最近使ったファイル」の表示を変更するXP
2-2.ログオフ時に「最近使ったファイル」を自動消去するXP
2-3.スタートメニューに項目が追加されるのを防ぐXP
2-4.特定のプログラムがスタートメニューに登録されないようにするXP
2-5.スタートメニューを変更できなくするXP
2-6.「すべてのプログラム」を1列で表示するXP
2-7.スタートメニューですべての項目を表示するXP
2-8.スタートメニューにURLリンクを追加するXP
2-9.タスクバーのボタンがグループ化される数を変更するXP
2-10.タスクバーのボタンの既定サイズを変更するXP
2-11.特定ユーザーの環境を他のユーザーで使うXP
2-12.マイドキュメントの場所を設定するXP
2-13.圧縮フォルダを無効にするXP
2-14.お気に入りを複数のユーザーで共有するXP
2-15.ファイルのコピー/移動時に便利な操作法XP
2-16.マウスポインタをテンキーで移動するXP
2-17.CapsとCtrlキーを入れ替えるXP
2-18.ショートカットキーでアプリケーションを起動するXP
2-19.任意のフォルダをカレントにしてコマンドプロンプトを開くXP
2-20.コマンドプロンプトの補完機能を使うXP
2-21.コマンドプロンプト起動時に特定のコマンドを自動実行するXP
2-22.コマンドプロンプトで4文字以上の拡張子を区別するXP
2-23.予約デバイス名ファイルを削除するXP
2-24.「ファイルを開く」ダイアログのプレースバーをカスタマイズするXP
2-25.「ファイルを開く」ダイアログのプレースバーを非表示にするXP
2-26.ファイルやフォルダの右クリックメニューを拡張するXP
2-27.右クリックメニューに暗号化機能を追加するXP
2-28.Windowsのシェルを変更するXP
2-29.メッセージボックスのメッセージを保管するXP
2-30.特定の種類のファイルに含まれる語句を検索するXP
2-31.デスクトップを右クリックしたときの新規作成項目を追加するXP
2-32.エクスプローラで開く既定のフォルダを変更するXP
2-33.ハードリンクを作成するXP
2-34.Yahooなどの検索で日本語が入力できず半角になってしまう98、Me、2000、XP
Windowsのスタートメニューには、エクスプローラから直接開いたデータファイルの一覧(「最近使ったファイル」)を表示する機能があります。プライバシー上の理由などで、この一覧を表示させたくない場合は、次の手順で「最近使ったファイル」を非表示にすることができます
WindowsXPスタイルのスタートメニューを使っている場合
@タスクバーを右クリックして[プロパティ(R)]をクリックします
A[スタートメニュー]タブをクリックして、[カスタマイズ(C)]ボタンをクリックします
B[詳細設定]タブをクリックし、「最近開いたドキュメントを一覧表示する(R)」のチェックを解除して[OK]を押し、続けて[OK]をクリックします
クラシックスタイルのスタートメニューを使っている場合
@[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorerを展開します
B[編集(E)]−[新規(N)]−[DWORD値(D)]をクリックし、NoRecentDocsMenu値を作成します
CNoRecentDocsMenuをWクリックし、データに「1」を設定して[OK]します
DWindowsからログオフし、再度ログオンします
また、「最近使ったファイル」には、標準で最大15ファイルが記録されます。この記録される数を増やしたい、または減らしたい場合は、次の手順で調整します
Professionalですべてのユーザーを対象に最大記録数を変更する
@管理者でログオンし、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からgpedit.mscを起動します
A[ユーザーの設定]−[管理用テンプレート]−[Windowsコンポーネント]−[エクスプローラ]を開きます
B右側の「[最近使ったファイル]の表示数」をWクリックし、「有効(E)」にチェックして表示数を設定したあと、[OK]をクリックします
CWindowsを再起動するか、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]から「gpupdate /force」を実行します
ProfessionalおよびHomeEdotionで個々のユーザーに対して記録数を変更する
@[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorerを開きます
B[編集(E)]−[新規(N)]−[DWORD値(D)]をクリックし、MaxRecentDocs値を作成します
CMaxRecentDocsをWクリックし、データに表示したいショートカットの最大値を入力して[OK]をクリックします
DWindowsからログオフし、再度ログオンします
2-2.ログオフ時に「最近使ったファイル」を自動消去するXP
普段は「最近使ったファイル」を使いたいが、セキュリティやプライバシー上の理由から、未使用時には消去したいというケースがあります。次の設定を行うと、Windowsからのログオフ時、自動的に「最近使ったファイル」の一覧をクリアできます
Professionalですべてのユーザーを対象に設定する場合
@管理者でログオンし、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からgpedit.mscを起動します
A[ユーザーの構成]−[管理用テンプレート]−[タスクバーとスタートメニュー]を開きます
B右側の「終了時に最近使ったファイルの履歴を消去する」をWクリックし、「有効(E)」にチェックして[OK]をクリックします
CWindowsを再起動するか、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]から「gpupdate /force」を実行します
ProfessionalおよびHomeEditionで個々のユーザーに設定する場合
@[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorerを開きます
B[編集(E)]−[新規(N)]−[DWORD値(D)]をクリックし、ClearRecentDocsOnExit値を作成します
CClearRecentDocsOnExitをWクリックし、データに「1」を設定して[OK]します
DWindowsからログオフし、再度ログオンします
WindowsXPのスタートメニューは、最近使ったプログラムを自動的にスタートメニューに登録します。プライバシー上の理由などから、スタートメニューにプログラムを追加させたくないときは、次の設定を行います
@タスクバーを右クリックして、[プロパティ(R)]をクリックします
A[スタートメニュー]タブをクリックして[カスタマイズ(C)]ボタンをクリックします
B「[スタート]メニューに表示するプログラム数(N)」に「0」を設定して[OK]します
2-4.特定のプログラムがスタートメニューに登録されないようにするXP
WindowsXPのスタートメニューにはよく使うプログラムが自動的に登録されるエリアがありますが、セキュリティやプライバシー上の理由から、特定のプログラムを登録して欲しくない場合があります。次の設定をすると、指定したプログラムだけがメニューに追加されなくなります
@[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CLASSES_ROOT\Applications以下のキーから、登録したくないプログラムファイル名のキーを選び、クリックします
B[編集(E)]−[新規(N)]−[文字列値(S)]をクリックし、NoStartPage値を作成します
CWindowsを再起動します
スタートメニュー自動登録から除外されたファイルを確認する
特定の名前を含むプログラムや特定のプログラムファイル名は、初期設定でスタートメニューの自動登録から除外されています。除外されたプログラムのリストは、次の手順で確認できます
@[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\FileAssociationを開きます
B右側のAddRemoveNames値に除外文字列が、AddRemoveApps値に除外プログラム名が、「;」で区切られて列挙されています
・標準の除外プログラム名
SETUP.EXE、INSTALL.EXE、ISUNINST.EXE、UNWISE.EXE、UNWISE32.EXE、ST5UNST.EXE、RUNDLL32.EXE、MSOOBE.EXE、LNKSTUB.EXE
・標準の除外ファイル名
ドキュメント、ヘルプ、インストール、詳細情報、説明ファイル、最初に読む、セットアップ、サポート、最新情報、削除
WindowsXPのスタートメニュー項目では、ドラッグ&ドロップで場所を移動したり、メニュー項目を右クリックしてプロパティを変更できますが、勝手にメニュー項目を変更されたり、誤ってメニュー項目を動かしてしまう場合もあります。そのような事故を防ぐためには、次の手順でスタートメニューの変更を禁止します
Professionalですべてのユーザーを対象に設定する場合
@管理者でログオンし、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からgpedit,mscを起動します
A[ユーザーの構成]−[管理用テンプレート]−[タスクバーとスタートメニュー]を開きます
B右側の「[スタート]メニューでコンテキストメニューのドラッグアンドドロップを禁止する」、「タスクバーと[スタート]メニューの設定を変更できないようにする」を有効に設定します
CWindowsを再起動するか、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]から「gpupdate /force」を実行します
ProfessionalおよびHomeEditionで個々のユーザーに設定する場合
@[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorerを開きます
B[編集(E)]−[新規(N)]−[DWORD値(D)]をクリックし、NoChangeStartMenu値とNoSetTaskBar値を作成します
CNoChangeStartMenu値とNoSetTaskBar値をWクリックし、それぞれ、データに「1」を設定して[OK]します
DWindowsを再起動します
スタートメニューにある「すべてのプログラム」(クラシック表示の場合は「プログラム」)メニューは、項目が多くなると複数列で表示されるようになります。これをWindows98のように1列のまま上下にスクロール表示するには、次のように設定します
@タスクバーを右クリックし、[プロパティ(R)]をクリックします
A[スタートメニュー]タブをクリックし、[カスタマイズ(C)]ボタンをクリックします
B「[スタート]メニューの詳細オプション(T)」(XPスタイルの場合は[詳細設定]タブをクリックして表示される「[スタート]メニュー項目(M)」)にある[プログラムをスクロールする]にチェックを入れて[OK]します
WindowsXPでクラシックスタイルのスタートメニューを使っていると、MicrosoftOffice製品と同じように、使う頻度の少ないメニュー項目は隠れて表示されなくなります。しかし、次の設定をしておけば、スタートメニューが勝手に非表示にされるのを防ぐことができます
@タスクバーを右クリックし、[プロパティ(R)]をクリックします
A[スタートメニュー]タブをクリックし、[カスタマイズ(C)]をクリックします
B「[スタート]メニューの詳細オプション(T)」にある「頻繁に利用するメニューを優先的に表示する」のチェックを解除して[OK]します
一部のメーカー製PCでは、スタートメニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]の下にサポートページへのリンクがあります。また、一部のWebサイトでは、この位置に自サイトへのリンクを置くプログラムを配布しています。同様に、次の作業を行うことで、スタートメニューに好きなURLリンクを作成することができます
@管理者でログオンし、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{2559a1f6-21d7-11d4-bdaf-00c04f60b9f0}を開きます
B右側の「(既定)」に表示したいメニューの文字列を記入して[OK]します
Cメニューの[編集(E)]−[新規(N)]−[キー(K)]でDefaultIconキーを作成し、右側の「(既定)」に設定したいアイコンファイル名を指定して[OK]します。ここでアイコンリソースを持つEXEやDLLのファイル名とリソース番号を指定してもかまいません
D{2559a1f6-21d7-11d4-bdaf-00c04f60b9f0}キー以下のInstance\InitPropertyBagを開きます
E[編集(E)]−[新規(N)]−[文字列値(S)]でParam1値を作成し、データにリンク先のURLを記入して[OK]します
F[編集(E)]−[新規(N)]−[文字列値(S)]でCommand値を作成し、データに任意の文字列を記入して[OK]します
GWindowsを再起動します
2-9.タスクバーのボタンがグループ化される数を変更するXP
WindowsXPから、新たにタスクバー上のプログラムボタンをグループ化する機能がつきました。たとえば、Word文書を開き、メモ帳を開き、別のWord文書を開くと、タスクバー上のボタンは[Word文書1][Word文書2][メモ帳]のように並びます。また、同じプログラムから起動したウィンドウが一定数に達すると、プログラム名がついたひとつのタスクバーボタンにまとめられ、ボタンをクリックすることで各ウィンドウにアクセスすることができます。標準では、同じプログラムから5つのウィンドウが開かれるとボタンがまとめられますが、次の手順でこの設定を変更できます
@[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advancedを開きます
Bメニューから[編集(E)]−[新規(N)]−[DWORD値(D)]をクリックし、TaskbarGroupSize値を作成します
CTaskbarGroupSizeをWクリックし、4などの数を入力して[OK]します。これで、ここで設定した数までウィンドウを開くと、1つのボタンに収められるようになります
DWindowsを再起動します
タスクバーのグループ化を無効にする
このプログラムのグループ化機能は、次の手順で無効化できます
@タスクバーを右クリックし、[プロパティ(R)]をクリックします
A[タスクバー]タブの[同様のタスクバーボタンをグループ化する(G)]のチェックを解除して[OK]をクリックします
アプリケーションを起動すると、タスクバーにアプリケーションボタンが表示されますが、XGA(1024*768)くらいの表示領域を使っていると、ボタンが4個以上表示されたところで、ボタンの幅が小さくなっていきます。次の設定を行って標準のボタンの幅を小さくしておくと、勝手にボタンの幅が変動することによるタスクバーの誤動作を防ぐことができます
@[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop\WindowMetricsを開きます
Bメニューから[編集(E)]−[新規(N)]−[文字列値(S)]をクリックし、MinWidth値を作成します
CMinWidth値をWクリックし、データに「-1200」などと記入して[OK]します。ここで小さい絶対値を設定するほど、ボタンの幅も小さくなります
DWindowsを再起動するとボタンの幅が狭くなっています
*MinWidthに「-1200」を指定した場合、ボタンの幅が標準の半分になります
WindowsXPでは、ユーザーごとにデスクトップやスタートメニューの環境が異なります。しかし、次の手順を実行することで、特定のユーザーの環境を別のユーザーで使ったり、既存のユーザー環境を新規作成したユーザーで使えるようになります
@ユーザー環境のコピー元ユーザーでもコピー先ユーザーでもない、管理者ユーザーでログオンします
A[スタート]メニューの[コントロールパネル]から[システム]を起動します
B[詳細設定]タブのユーザープロファイルにある[設定(E)]ボタンをクリックします
Cコピー元となるユーザーのプロファイルをクリックし、[コピー先(T)]ボタンをクリックします
Dプロファイルのコピー先として、宛先となるユーザーのプロファイルフォルダを指定します。多くの場合、コピー先は「Documents and Settings\[宛先ユーザー名]」フォルダになります
E使用を許可するユーザー/グループの[変更(C)]ボタンをクリックし、コピー先のユーザー名を指定します
Fコピー先フォルダと許可するユーザー名を確認して、[OK]:をクリックします
Gコピーの確認に[はい(Y)]をクリックします
*コピー先を指定するため、あらかじめコピー先のユーザーで最低でも1度はログオンしておく必要があります。また、コピー先ユーザーのプロファイルフォルダは上書きされるので、必要なデータがある場合は事前にバックアップを取ってください
MicrosoftOfficeなど多くのアプリケーションは「マイドキュメント」にファイルを保存するため、「マイドキュメント」の本体(ターゲット)フォルダのある起動ドライブの空き容量が不足することがあります。次の手順を実行すると、「マイドキュメント」の本体を別のドライブに移動し、システム起動ドライブの要領不足を緩和できます
@[スタート]ボタンをクリックし、[マイドキュメント]を右クリックして[プロパティ(R)]をクリックします
A[ターゲット]タブの[リンク先(T)]に移動先のフォルダ名を記入して、[OK]をクリックします
B「元の場所にあるすべてのドキュメントを、新しい場所に移動しますか?」に[はい(Y)]と答えます
WindowsXPは標準で圧縮フォルダが有効になっているため、ファイルを右クリックして[送る(N)]−[圧縮(zip形式)フォルダ]ファイルで圧縮したり、[新規作成(W)]−[圧縮(zip形式)フォルダ]で新規圧縮フォルダを作成できます。しかし、ZIPに限らず多くの形式の書庫をフォルダのように扱えるソフトウェアを使っている場合や、エクスプローラの検索速度を向上させたい場合は、次の手順で圧縮フォルダを無効化しておくと便利です
@[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]をクリックします
A[名前(O)]欄に「regsvr32 /u zipfldr.dll」を記入して[OK]します
再び圧縮フォルダを有効にするには、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]から「regsvr32 zipfldr.dll」を実行します
WindowsXPではInternetExplorerの「お気に入り」がユーザーごとに記録されているため、あるユーザーで記録したお気に入りを別のユーザーが使うことはできません。しかし、次の設定を行うと、複数のユーザー間で同じお気に入りを同期して使用できるようになります
@元となるお気に入りを使うユーザー(UserA)でログオンし、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Shell Foldersを開き、Favorites値のデータ欄のフォルダのパスを書きとめます
BUserAのお気に入りを使いたい別のユーザーでログオンします
C[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
DHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Foldersを開きます。(手順Aとは異なるキーですのでご注意ください)
E右側のFavorites値のデータ欄に、手順Aで書きとめたフォルダのパスを記入して[OK]します
FWindowsを再起動します
WindowsXPには、知っていると作業が楽になる便利な操作方法がいくつもあります。次に紹介する2つの方法を覚えておくと、面倒なファイル操作を行っているときに役に立つでしょう
ファイルの上書きに「すべていいえ」を指定する
エクスプローラを使って複数のファイルをコピーするとき、コピー先フォルダに同名のファイルがあるとファイル上書きの確認メッセージに[はい(Y)][すべて上書き(A)][いいえ(N)][キャンセル]という選択肢が表示されます。このとき、同名のファイルをすべて上書きしないように一括コピーしたいときは、次のようにします
@コピー中の同名のファイルが見つかると、上書き確認のメッセージが表示されます
AShiftキーを押しながら[いいえ(N)]をクリックすると、同名のファイルはすべて上書きされずに一括でコピーされます
間違って消去/移動してしまったファイルを取り戻す
エクスプローラを使ってファイルやフォルダを誤って削除してしまったり、ドラッグ&ドロップでファイルを移動中にうっかりドラッグを解除してしまい、どこに移動したかわからなくなることがあります。このとき、操作の直後なら、エクスプローラのアンドゥ機能を使って直前の作業を取り消すことができます
@エクスプローラを起動してファイルの移動やコピー/削除などを行ったとき、うっかり失敗したとき・・・
Aエクスプローラのメニューから[編集(E)]−[元に戻す-<直前に行った操作名>(U)]をクリックします
マウスポインタで微妙な操作をしたり、マウスが使えない環境でマウスポインタを操作したい場合があります。そんなときは、次の設定を行うことで、キーボードのテンキーでマウスポインタを操作できるようになります
@[スタート]メニューの[コントロールパネル]から「ユーザー補助のオプション」を起動します
A[マウス]タブをクリックし、[マウスキー機能を使う(M)]にチェックを入れて[OK]します。さらに[設定(S)]ボタンを押すとマウスキー機能を調整できます
B左Alt+左Shift+NumLockキーを押すとマウスキーが有効になり、テンキーでマウスポインターを操作できます
過去使っていたPCの機種やソフトウェアと同じ使い勝手にするなどの目的で、Capsキーと左Ctrlキーを入れ替えて使いたい場合があります。Windows9x/Meにはキー配置を変更する機能がないため、AltMEなどの追加ソフトウェアでキー配置を変更していましたが、WindowsXPにはキー配置を変更する機能を持っています。次の手順を実行すると、追加ソフトウェアを使わずにCapsキーと左Ctrlキーを入れ替えることができます
@デスクトップを右クリックし、[新規作成(W)]−[テキストドキュメント]をクリックします
A作成したテキストファイルをWクリックしてメモ帳を開き、次の内容を入力します
REGEDIT4
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout]
"Scancode Map"=hex:00,00,00,00,00,00,00,00,03,00,00,00,1d,00,3a,00,3a,00,1d,00,00,00,00,00
B作成したファイル名を拡張子がregのものに変更し、ファイルをWクリックします
C「情報をレジストリに追加しますか?」に[はい(Y)]と回答し、Windowsを再起動します
ここで行った変更を元に戻すには、レジストリエディタを開いて、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard LayoutキーにあるScancode Map値を削除し、Windowsを再起動してください
スキャンコードの変換
Windows2000/XPに実装されているスキャンコード変換機能は、Scancode Mapレジストリの値を参照してキー配列を変更しています。ここで使われるScancode Mapバイナリ値の書式は次のようなものです
フィールド | サイズ | 値(16進数での例) | 内容 |
バージョン | DWORD(4バイト) | 0x00000000 | Scancode mapperのバージョン。 現在はすべて0を指定 |
フラグ | DWORD(4バイト) | 0x00000000 | フラグ。現在はすべて0を指定 |
変更の数 | DWORD(4バイト) | 0x00000002 | 終端識別子を含む変更エントリの数 |
変更エントリ | DWORD(4バイト) | 0x001D003A | 変更前のコード(上位ワード) および変更後のコード(下位ワード) |
終端識別子 | DWORD(4バイト) | 0x00000000 | エントリの終了を示す。 すべて0を指定 |
この例では、左Ctrl(0x001D)をCaps(0x003A)に変更しています。変更エントリが1つだけの場合、終端識別子を含めた変更の数には2(0x00000002)を設定します。なお、Windowsのレジストリはバイナリ値をリトルエンディアン(最下位のバイトから記録)で表現するため、「0x001D003A」は、「3A 00 1D 00」と記入します
2-18.ショートカットキーでアプリケーションを起動するXP
通常、アプリケーションを起動するには、デスクトップやスタートメニューに登録されたショートカットアイコンをWクリックします。しかし、次のようにショートカットキーを定義することで、キー操作だけで簡単にアプリケーションを起動できるようになります。頻繁に使用する特定のアプリケーションに割り当てると便利でしょう
@[スタート]メニューの[すべてのプログラム(P)]を展開し、ショートカットキーを定義したいメニュー項目を右クリックして[プロパティ(R)]をクリックします
A[ショートカット]タブの「ショートカットキー(K)」欄をクリックします
B定義したい任意のキーを1つ押すとそのキーを使ったショートカットが表示されるので、[OK]をクリックします
CCtrl+Altキーを押しながら手順Bで押したキーを押すと、該当するアプリケーションが起動します
このショートカットキーは、スタートメニューかデスクトップのショートカットアイコンで設定した場合のみ有効になります
注意次のキーは、ショートカットキーとして使用することはできません。Esc、Enter、Tab、Space、PrintScreen、Del、BackSpace
2-19.任意のフォルダをカレントにしてコマンドプロンプトを開くXP
コマンドプロンプトで処理した方が効率的な作業を行うために、エクスプローラで開いているフォルダをカレントにしてコマンドプロンプトで開きたいケースがあります。次の設定を行うと、目的のフォルダを右クリックして[コマンドプロンプト(P)]をクリックすることで、フォルダをコマンドプロンプトで開けるようになります。
@[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CLASSES_ROOT\Directory\shellを開きます
Bshellキーの右クリックして[新規(N)]−[キー(K)]からcmdキーを作成します
Ccmdキーの右側の「(既定)」をWクリックし、データに「コマンドプロンプト(&P)」と記入して[OK]します
Dcmdを右クリックして[新規(N)]−[キー(K)]からcommandキーを作成します
Ecommandキーの右側の「(既定)」をWクリックし、データに「cmd /k "cd %L"」と記入して[OK]します
F任意のフォルダを右クロックすると、[コマンドプロンプト(P)]メニューが追加されます
WindowsXPのコマンドプロンプトでは、UNIXのbashなどと同様に、Tabキーを使ってファイル名やフォルダ名を補完することができます。たとえば、カレントがC:\の状態で「cd」とスペースを入力後、Tabキーを押すと、C:\以下のフォルダ名が自動入力されます。また「cd D」と入力後にTabキーを押すと、Dで始まるフォルダ(Documents and Settingsなど)の候補が自動入力されます
@コマンドプロンプトで、ファイル名もしくはフォルダ名を途中まで入力します
ATabキーを押すごとに、これまで入力した文字にマッチする名前が補完されます。さらにTabキーを押していくと、名前候補が順番に表示されます
Windows2000やNTで補完機能を利用するには
レジストリのHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Command ProcessorにあるCompletionChar値のデータにコード(Tabキーなら0x09)を設定する必要があります。
XPでは最初からTabキーで補完するように設定されています。なお、コマンドプロンプトで「cmd /?」を実行すると、このレジストリのm場所を参照できます。
2-21.コマンドプロンプト起動時に特定のコマンドを自動実行するXP
WindowsXPの「コマンドプロンプト」を起動すると、標準ではログオンしているユーザーのプロファイルフォルダがカレントディレクトリになります。しかし、従来のWindowsNT/2000のように、システムドライブのルートフォルダをカレントディレクトリにしたい場合もあります。次の手順を実行すると、コマンドプロンプト起動時に任意のコマンドを実行することができるため、カレントディレクトリを変更するコマンドなども設定しておくことができます
@[スタート]−[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Command Processorを開きます
B[編集(E)]−[新規(N)]−[複数行文字列値(M)]をクリックし、AutoRun値を作成します
CAutoRunをWクリックし、値のデータに任意のコマンドを記述して[OK]します
全ユーザーに反映するには
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Command ProcessorのAutoRun値を修正してください
2-22.コマンドプロンプトで4文字以上の拡張子を区別するXP
WindowsXPのコマンドプロンプトでは、4文字以上の拡張子を、3文字分までしか判別できません。そのため、たとえば「DEL *.htm」コマンドを実行すると、 *.htmファイルだけでなく、 *.htmlファイルまで削除されてしまいます。しかし、次の設定を行うことで、3文字までの拡張子と、4文字以上の拡張子を区別して扱えるようになります
@標準設定で「DIR *.htm」と実行すると、 *.htmlまで表示されてしまいます
A[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
BHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystemを開きます
C右側のWin95TruncatedExtensionsをWクリックし、データに「0」を入力して[OK]します
DWindowsを再起動します
注意
ここで行った設定変更は、変更後に作成されたファイルに対してのみ有効です
CON(コンソール)、PRN(プリンタ)、COMx(シリアルポート)、LPTx(パラレルポート)など、Windowsはいくつかのファイル名を予約デバイス名として登録しています。エクスプローラやコマンドプロンプトは予約名チェックを行っているため、上に挙げたようなファイル/フォルダを作成することはできませんが、圧縮/解凍ソフトウェアなどで偶然予約デバイス名と同名のファイル/フォルダを作成できてしまうことがあります。通常の方法では予約デバイス名ファイル/フォルダは削除できませんが、次の構文を使うと予約名チェックをバイパスして強制削除できます
@[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からcmdを起動します
A次のコマンドを実行します
del \\.\<削除するファイルのフルパス> ファイルを削除する場合
rmdir \\.\<削除するフォルダのフルパス> フォルダを削除する場合
例: del \\.\C:\TEMP\PRN
2-24.「ファイルを開く」ダイアログのプレースバーをカスタマイズするXP
共通コントロールを使うアプリケーションの「ファイルを開く」や「名前を付けて保存」ダイアログボックスの左側には、「プレースバー」と呼ばれるエリアがあり、標準では「マイコンピュータ」や「マイドキュメント」などのアイコンが並んでいます。次の設定を行うと、プレースバーに自分の好きなフォルダを登録することができます。
Professionalですべてのユーザーに設定する場合
@管理者でログオンし、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からgpedit.mscを起動します
A[ユーザーの構成]−[管理用テンプレート]−[Windowsコンポーネント]−[エクスプローラ]−[共通オープンファイルダイアログ]を開きます
B右側の「ショートカットバーに表示されている項目」をWクリックし、[有効]にチェックします
C項目1から項目5までのフォルダ名を設定して、[OK]します。項目には、C:\TEMPなどのフォルダのパスやUNC名、そして次の特殊なキーワードを設定できます
ユーザーごとのフォルダ
Desktop | デスクトップ |
MyDocuments | マイドキュメント |
MyFavorites | お気に入り |
MyMusic | マイミュージック |
MyPictures | マイピクチャ |
Recent | 最近使ったファイル |
すべてのユーザーに共通のフォルダ
CommonDocuments | 共有ドキュメント |
CommonMusic | 共有ミュージック |
CommonPictures | 共有ピクチャ |
MyComputer | マイコンピュータ |
MyNetworkPlaces | マイネットワーク |
Printers | プリンタとFAX |
ProgramFiles | %ProgramFiles% |
DWindowsを再起動するか、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]から「gpupdate /force」コマンドを実行します
ProfessionalおよびHomeEditionで個々のユーザーに設定する場合
2-25.「ファイルを開く」ダイアログのプレースバーを非表示にするXP
プレースバーを利用しないで、昔ながらのシンプルなダイアログボックスを使いたいという場合は、次の手順を実行して、プレースバーを非表示にすることができます
Professionalですべてのユーザーに設定する場合
@[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からgpedit.mscを起動します
A[ユーザーの構成]−[管理用テンプレート]−[Windowsコンポーネント]−[エクスプローラ]−[共通オープンファイルダイアログ]を開きます
B右側の「共通ダイアログのショートカットバーを非表示にする」をWクリックし、[有効(E)]にチェックして[OK]をクリックします
CWindowsを再起動するか、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]から「gpupdate /force」コマンドを実行します
ProfessionalおよびHomeEditionで個々のユーザーに設定する場合
@[スタートメニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policiesを展開します
BPoliciesキーを右クリックして[新規(N)]−[DWORD値(D)]をクリックし、NoPlacesBar値を作成します
CNoPlacesBarをWクリックし、データに「1」を記入して[OK]をクリックします
DWindowsを再起動すると、ダイアログボックスのプレースバーが非表示になります
2-26.ファイルやフォルダの右クリックメニューを拡張するXP
ファイルのコピーや移動を行うには、エクスプローラ上でドラッグ&ドロップするか、ファイルを右クリックして[コピー(C)]をクリックし、次にターゲットフォルダを右クリックして[貼り付け(P)]の操作を行います。しかし、次の設定を行うと、ファイルやフォルダの右クリックメニューに[フォルダへコピー...]やフォルダへ移動...]メニューが追加され、より簡単にコピーや移動を行えるようになります。
@管理者でログオンし、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CLASSES_ROOT\AllFilesystemObjects\shellex\ContextMenuHandlersを開きます
B[編集(E)]−[新規(N)]−[キー(K)]をクリックし、Copy Toキーを作成します
C右側の「(既定)」をWクリックし、データに「{C2FBB630-2971-11D1-A18C-00C04FD75D13}」を記入して[OK]します
D同様にMove Toキーを作成し、「(既定)」のデータに「{C2FBB631-2971-11D1-A18C-00C04FD75D13}」を記入して[OK]します
EWindowsを再起動します
WindowsXP Professionalでは、NTFSドライブ上のファイルやフォルダを暗号化できますが、暗号化するためには、ファイルやフォルダのプロパティを表示させ、さらに[詳細設定(D)]ボタンをクリックしなければなりません。しかし、次の設定を行うと、ファイルやフォルダの右クリックメニューに[暗号化]が追加され、より簡単に暗号化/暗号化解除ができるようになります
@管理者でログオンし、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advancedを開きます
Bメニューから[編集(E)]−[新規(N)]−[DWORD値(D)]をクリックし、EncryptionContextMenu値を作成します
CEncryptionContextMenu値をWクリックし、データに「1」を記入して[OK]します
DWindowsを再起動すると右クリックメニューが拡張されます
Windowsのシェル(最初のユーザーインターフェース)として、標準ではエクスプローラが使用されます。デスクトップやタスクバー、スタートメニューもエクスプローラの一部です。ただし、PCを特定用途端末として使用したり、問題があるためエクスプローラが使えない場合などのために、次の設定を行うことでエクスプローラ以外のシェルを指定することも可能です
すべてのユーザーに設定する場合
すべてのユーザーのシェルを変更する場合は、次のようにします
@管理者でログオンし、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogonを展開します
B右側のshell文字列値のデータを、Explorer.exeから、置き換えたいプログラム名に変更します。このとき、パスが通っていない実行ファイルを指定する場合は、フルパス名で指定します
CWindowsを再起動します
ユーザー別に設定する場合
特定のユーザーだけシェルを変更したい場合、次の手順を実行します。この場合、特にプログラムを指定しないユーザーには標準のエクスプローラ(Explorer.exe)が使われます
@管理者でログオンし、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\IniFileMapping\system.ini\bootを展開します
B右側のshell文字列値のデータを「SYS:Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon」から「USR:Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon」に書き換えます
CWindowsを再起動し、シェルを変更したいユーザーでログオンします
D[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
EHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogonを開きます
Fメニューから[編集(E)]−[新規(N)]−[文字列値(S)]をクリックし、文字列値Shellを作成します
G作成したShellをWクリックし、データにシェルとして使いたいプログラム名を記入します。このとき、パスが通っていない実行ファイルを指定する場合は、フルパス名で指定します
H次回ログオン時から変更が反映されます
メッセージボックスに表示されるエラーや情報などを書き留めたい場合がありますが、メッセージが長かったり英文だったりすると大変です。そんなとき、次の手順を実行すると、PRINT SCREENキーなどで画像を保存しなくてもメッセージボックスに表示された文章を保管できます
@保管したいメッセージが表示されたときに、Ctrl+Cキーを押します
Aメモ帳などを開き、メニューから[編集(E)]−[貼り付け(P)]をクリックします
Bメッセージボックスのタイトル、メッセージ、ボタンなどのメッセージがテキストで表示されます
WindowsXPの検索機能では、登録されたファイルタイプに応じた検索用フィルタを使って、ファイル内の語句の検索を実行しています。このため、登録されていないファイルタイプのファイルの内容を検索することはできません。ただし、内容を検索したいファイルの拡張子が分かっている場合は、次の手順を実行することでファイルの内容を検索できるようになります。ここでは例としてabcという拡張子のファイルをテキストフィルタで検索可能にする設定を行います
@[スタート]メニューの[コントロールパネル]から「フォルダオプション」を開きます
A[ファイルの種類]タブをクリックし、[新規(N)]ボタンをクリックします
Bファイルの拡張子に「abc」と記入して[OK]をクリックし、[閉じる]でダイアログを閉じます。このとき、アプリケーションを関連付ける必要がある場合は、[詳細(V)>>]をクリックして関連付けられているファイルの種類を選択してください
C[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
DHKEY_CLASSES_ROOT\.abcを展開します
E[編集(E)]−[新規(N)]−[キー(K)]をクリックし、PersistentHandlerキーを作成します
FPersistentHandlerをクリックし、右側の「(既定)」をWクリックします
Gデータに「{5e941d80-bf96-11cd-b579-08002b30bfeb}」を記入し、[OK] をクリックします
Hレジストリエディタを終了し、Windowsを再起動します。これで、今まで「ファイルに含まれる単語または句(W)」で検索できなかったファイルの内容を検索できるようになります
XPの標準文書フィルタと、対応するPersistentHandler値
テキストフィルタ以外のフィルタでファイルの内容を検索したい場合は、以下の表をさんこうにして、手順Gで入力するPersistentHandlerキーのデータを変更してください
フィルタの種類 | フィルタDLL名 | PersistentHandler |
プレーンテキストフィルタ | query.dll | {5e941d80-df96-11cd-b579-08002b30bfeb} |
htmlフィルタ | nlhtml.dll | {eec97550-47a9-11cf-b952-00aa0051fe20} |
Office文書(doc,xls,ppt)フィルタ | Offfilt.dll | {98de59a0-d175-11cd-a7bd-00006b827d94} |
2-31.デスクトップを右クリックしたときの新規作成項目を追加するXP
デスクトップや開いたフォルダを右クリックすると、[新規作成(W)]メニューから「テキストドキュメント」や「ビットマップイメージ」ファイルを作成できます。次のように設定すると、[新規作成(W)]から作成できるファイルの種類を増やすことができます
テンプレートファイルを作らない場合
@管理者でログオンし、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CLASSES_ROOTを展開し、作成したいファイルの種類の拡張子のキーを開きます。たとえば、新規作成メニューにgifイメージを追加したい場合は、HKEY_CLASSES_ROOT\.gifを開きます
B[編集(E)]−[新規(N)]−[キー(K)]でShellNewキーを作成します
CShellNewキーを右クリックして[新規(N)]−[文字列値(S)]でNullFile値を作成します
DWindowsを再起動します
テンプレートファイルを作る場合
新規作成されるファイルに特定のテンプレートを使用したい場合は、次のように設定します
@管理者でログオンし、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からregeditを起動します
AHKEY_CLASSES_ROOTを展開し、作成したいファイルの種類の拡張子のキーを開きます。たとえば、新規作成にhtml Documentを追加したい場合は、HKEY_CLASSES_ROOT\.htmを開きます
B[編集(E)]−[新規(N)]−[キー(K)]でShellNewキーを作成します
CShellNewキーを右クリックして[新規(N)]−[文字列値(S)]でFileName値を作成し、データにテンプレートのファイル名を記入します
Dエクスプローラで「Documents and Settings\[ユーザー名]\Templates」フォルダを開き、手順Cで指定したテンプレートファイルを作成します。このとき、テンプレートファイルを「Documents and Settings\Default\Templates」にコピーしておくと、新規ユーザーでもテンプレートが使えます
EWindowsを再起動すると、[新規作成(W)]メニューが追加されます
新規作成メニューは、TweakUI for Windows XPの「テンプレート(Templates)」からも追加・削除することが可能です
フォルダのショートカットを作成すれば、簡単に特定のフォルダをを開くことができるようになりますが、ツリー表示形式で開きたい場合や[スタート]メニューの[エクスプローラ]を開いたときに特定のフォルダを開きたい場合もあります。その場合は、次のように設定すると、エクスプローラのショートカットから任意のフォルダを開けるようになります。
@デスクトップを右クリックし、[新規作成(N)]−[ショートカット(S)]をクリックします
A「ショートカットの作成」:が開くので、コマンドに「EXPLORER.EXE /e,C:\xxxxx」 (C:\xxxxxを開きたい場合)と入力し、[次へ(N)>]をクリックします
B名前に「エクスプローラ」やフォルダ名などを記入し、[次へ(N)>]をクリックします
C作成したショートカットを開くと、エクスプローラで指定したフォルダが表示されます
「マイコンピュータ」などの特殊なフォルダを開きたい場合は、次のようにCLSIDを指定して記述します。記入するCLSIDは表を参考にしてください。
例: explorer /e,::{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}
特殊フォルダ | 以降に指定するID |
マイコンピュータ | {20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D} |
マイネットワーク | {208D2C60-3AEA-1069-A2D7-08002B30309D} |
マイドキュメント | {450d8fba-ad25-11d0-98a8-0800361b1103} |
コントロールパネル | {20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\::{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D} |
プリンタとFAX | {20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\::{2227A280-3AEA-1069-A2DE-08002B30309D} |
Windowsが扱うファイルは最低でも1つのディレクトリエントリーを持っており、ディレクトリエントリーにはファイル名やサイズ、属性などの情報が格納されています。さらに、NTFSが提供するハードリンクを使うと、1つのファイルに対して複数のディレクトリエントリーを作成して、1つのファイルに複数のファイル名を持たせたり、複数のフォルダに置くことができるようになります。ハードリンクは、ショートカットのようなファイルを指すポインタではないため、ユーザーおよびアプリケーションから透過的に扱うことができます。次のコマンドを実行することで、ハードリンクを作成することができます。
@[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行(R)...]からcmdを起動します
A次のコマンドを実行すると、ハードリンクが作成されます
例: fsutil hardlink create <ハードリンク名> <元ファイル名>
注意
ハードリンクは、対象となるファイルが置かれているドライブ内にしか作成できません
2-34.Yahooなどの検索で日本語が入力できず半角になってしまう98、Me、2000、XP
Yahooなどで検索でキーワードを入力しようとすると半角になってしまい日本語入力モードに切り替わらないようになってしまった場合、アドレスバーのURLが表示されている場所を一旦クリックして再度、キーワードを入力すると日本語が入力できるときがあります。それでも改善されない場合は次の作業を試してみてください。
@InternetExplorerを起動します
Aツール(T)からインターネットオプション(O)を開きます
B詳細設定タブをクリックしブラウズの下にある「サードパーティ製ブラウザ拡張を有効にする(再起動が必要)」のチェックを外す
C再起動する