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2010年5月7日(金) 19:20 |
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マグロの陸上養殖へ向け実験
たびたびお伝えしている海水魚も淡水魚も同じ水槽で生活できる好適環境水を使って、陸上でのマグロの大量養殖を目指す岡山理科大学の山本准教授の研究です。 6日からマグロ養殖につながるある実験が始まりました。
好適環境水を使い、陸上での海水魚の大量養殖を目指す岡山理科大学の山本准教授です。 先月、好適環境水でふ化したトラフグも15ミリほどの大きさにまで成長しました。 来月には大型水槽に移し、本格的な養殖実験が始まります。 同じく養殖実験が行われているのがクエです。 ふ化から2〜3日の赤ちゃんは目を凝らさないと見えないほどの大きさですが、大人になると体長は50センチ以上になり、高級食材として取り引きされます。 このクエの赤ちゃんを好適環境水に入れると、海水に頼らない養殖へ向けた一つの課題が浮き彫りになります。 浮力がないという課題を解決するため、山本准教授が実験のために用いたのがトレハロースです。 好適環境水に入れて海水と同じ比重にします。 しょっぱい海水ではなく、甘くなった水にクエの赤ちゃんを入れてみると浮き上がってきました。 クエだけでなく、山本准教授の最終的な夢である陸上のマグロの大量養殖にも繋がる今回の実験結果が注目されます。
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