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2010年5月7日(金) 12:05 |
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高松市で温室ミカンの初せり
冬の味覚とされるミカンですが、春のこの時期に市場にお目見えするミカンがあります。 その名も「元祖温室ミカン」。 高松市が発祥の地と言われ、1970年ごろから栽培が始まったということです。 元祖温室ミカンを栽培する農家を取材しました。
きれいに色づいた「元祖温室ミカン」。 7日朝、高松市中央卸売市場で初せりが行われ、高いものは、1ケース2.5キロで8000円の値がつきました。 温室ミカンは高松市下笠居地区が発祥の地と言われていて、現在も6軒の農家が温室ミカンを栽培しています。 山下知己さんは1970年頃から温室ミカン作りを始めました。 ミカンは通常、5月頃に花が咲き、実が徐々に大きくなりますが、温室ミカンはハウスの温度を管理し11月下旬の寒い時期に花を咲かせ実を大きくしていきます。 温度の管理が非常に難しく、成功するまでには試行錯誤を繰り返したといいます。 今年は、特に春先の長雨や低温など天候不順に悩まされました。 日照時間が短かったため、日光がよく当たるようにと、ハウスの天井のビニールの厚みを調整したほか、ボイラーでこまめに温度調整を行ってきました。 高松発祥の温室ミカンの味を、もっと多くの人に知ってもらいたいと話す山下さん。 収穫は7月にピークを迎え8月まで続きます。
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