普天間基地の移設先に関する鳩山総理の「腹案」は「持っていない」、あるいは「辺野古+徳之島」という説が定着しつつあった。が、「これから出てくる」とする人物が番組に登場した。それも総理の政策ブレーンといわれる学者である。耳を傾けざるを得ない。
橋本晃和(桜美林大学客員教授)が「個人の立場」と前置きして強調するのは「九州地区移設ローテーション案」。60機ほどを有する普天間のヘリコプター部隊を、九州地区の基地へローテーション方式で回したらどうかというもの。橋本によれば、海兵隊の地上部隊とヘリ部隊が一体でなければいけないという捉え方は「呪縛」で、これを超えないと県外移設はできないと話す。いずれ総理がこの「腹案」を明らかにすることを期待しているような口ぶりだった。
これに疑問を呈するのは森本敏(拓殖大学大学院教授)。海兵隊の地上部隊を沖縄に置いたまま、ヘリ部隊をローテーションしても、あまり沖縄の負担軽減にならないと述べた森本は、「普天間沖浅瀬案」を「落とし所」と見ていると続けた。
もう一人、コメンテーターの岩上安身は、「グアム・テニヤン」を模索する動きがあると語る。きょう(5月7日)民主党の川内博史衆院議員ら7人が、そこを視察に訪れるのだという。
いずれにしても5月末には間に合いそうもない状況で、総理はどんな形の「決着」を考えているのだろうか。
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