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ブランド牛など冷凍精液1300本紛失 長崎JA壱岐市

2009年11月24日12時52分

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 長崎県肉用牛改良センターで飼育されている種雄(しゅゆう)牛の冷凍精液約1300本を、県から販売委託を受けているJA壱岐市が紛失したことがわかった。全国的に人気の高いブランド和牛の精液約350本も含まれていた。精液はブランドを守るために取引が県内に限られているが、県は県外に流出した可能性もあるとみて、JA壱岐市に調査を指示している。

 県によると、精液はストロー状のプラスチック容器に0.5ccを入れて冷凍保存。農協など県内14カ所に販売を委託し、毎月、在庫数の報告を受けている。

 4月に宮崎県で和牛精液の盗難事件が発覚したことから、県が8月中旬にJA壱岐市に立ち入り検査。在庫が報告より約1300本少なく、紛失が発覚した。管理を担当していた30代の男性職員は11月上旬に自殺しているのが見つかったという。

 1300本のうち、約350本が「平茂晴(ひらしげはる)」というブランド和牛の精液だった。その精液から生まれた牛が全国の大会で名誉賞をとるなど有名で、年間約2万本を生産。販売委託先とは「県外に出した場合、供給を減らす」との取り決めをしている。県畜産課は「県外の業者もほしがり、1本3万〜5万円で裏取引されているといううわさもある」としている。

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