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二葉百合子感涙!最終レコーディング

 最後のアルバムのレコーディングを行った二葉百合子=東京・文京区の関口台スタジオ
 最後のアルバムのレコーディングを行った二葉百合子=東京・文京区の関口台スタジオ

 「岸壁の母」のヒットで知られ、来年3月での引退を発表したベテラン歌手・二葉百合子(78)が7日、東京・文京区の関口台スタジオで、最後のアルバムとなる「百年桜」(6月23日発売)の最終レコーディングを行った。自身が作詞した浪曲「雪月花」の収録に臨み、所属レコード会社社長ら関係者が見守る中、三味線奏者との息もピッタリに魂のこもった歌声を披露。1957年の歌手デビューから半世紀以上の歌手活動を締めくくるアルバム収録を終えると、感極まって涙ぐんだ。

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 「パーフェクトです」‐。担当ディレクターの声がスタジオに響きわたると、二葉は、感極まり涙ぐんだ。30分ほどの打ち合わせの後に向かった本番。“七十余年の夢がさね〜唄い納める 二葉ぶし”と自身が作った浪曲「雪月花」を、三味線の節と息もピッタリに、完ぺきに歌い上げ、見事に1回で収録を終えた。

 「元気なうちに幕を下ろしたい」と、来年3月での引退を発表して臨んだ最後の永久保存盤アルバム「百年桜」(6月23日発売)の最終レコーディング。歌手としてレコーディングが最後となる可能性が高く、所属レコード会社、キングレコードの重村博文社長ら関係者が駆けつけた。

 拍手で迎えられた二葉は「緊張しましたし、力が入りましたけど、うまくいきました」と笑顔。来年3月の歌手引退も迫っているが、半世紀以上もの歌手活動の集大成としてのレコーディングを終えてほっとした表情を浮かべた。

 3歳で初舞台を踏んだ歌謡浪曲師の師匠として後進の指導に専念する。石川さゆり、坂本冬美、原田悠里、石原詢子ら7人の弟子を持つが、7月から約40カ所で行う「サヨナラ公演」にも原田と石原が出演し、師匠の花道に花を添える。

 「残りもわずか。最後の締めくくりを、これまで以上に力を込めてお仕事していきたい」と二葉。残りも10カ月、最後まで全力で歌い抜く。






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