4日午後7時半ごろ、奈良県の大峰山系へ登山に出掛けた京都市左京区聖護院山王町、アルバイト作業員、林一樹さん(63)の妻(59)から「4日に下山予定だった夫と連絡がつかない」と奈良県警中吉野署に通報があった。県警などは、遭難した可能性があるとみて、5日朝からヘリコプターなどで捜索したが発見できず、午後7時に中断した。6日朝から再び捜索する。
同署によると、林さんは1日に奈良県下北山村から入山。弥山(みせん)(標高1895メートル)や山上(さんじょう)ケ岳(同1719メートル)を経て、4日に同県天川村で下山して帰宅する予定だった。2日に弥山の山小屋で宿泊した記録が残っているという。
林さんは約10年の登山歴があり、出発時はダウンジャケットなどを着用し、食料も多めに持っていた。【大久保昂】
毎日新聞 2010年5月5日 21時17分