【大相撲夏場所】輪島に並ぶか横綱白鵬　注目の新大関と三役陣

　大相撲夏場所は９日に東京・両国国技館で始まる。一人横綱２場所目の白鵬が順調な調整を続けており、頭一つ抜けている。新大関把瑠都や日本人力士期待の関脇稀勢の里がいかに白鵬に付いていくか注目される。

　輪島に並ぶ１４度目の優勝を狙う白鵬は出げいこを重ね、四つや突きなどさまざまな形を試した。先場所は初の一人横綱の重圧をはねのけて全勝優勝と一層自信を深めた様子。東京開催場所は一昨年秋場所以来、賜杯から遠ざかっていることも今場所のやる気のもととなっており、２連覇への不安は見当たらない。

　初優勝を目指す把瑠都は先場所で突き、押しに開眼して１４勝を挙げた。ただ今場所前はイベント参加が多かった影響で十分なけいこ量を積めなかったのが心配。大関琴欧洲は初日に対戦する豊ノ島や安美錦といった格下の苦手力士に勝てば、優勝戦線が見えてくる。