勝間和代のクロストーク

勝間さん、iPadを語る

2010年5月07日

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 アップルが米国で発売し、100万台以上の爆発的な人気を呼んでいる新型携帯端末iPad(アイパッド)。日本では10日に予約受け付けを開始し、月末に発売の予定だが、一足先にアイパッドを入手した勝間和代さんに、使い勝手や特徴、日本での展望を聞いた。【志摩和生、柴沼均】

-- 実際に触った感想を。

 ◇勝間さん かわいくて良いですね。iPhone(アイフォーン)アプリをほとんど使えるのも便利です。重さは700グラムで普段私の使っているB5のノートPC(パソコン)の半分ちょっとですが、液晶の大きさは同じくらい。(アマゾンの)キンドルやアイフォーンと比べるとポケットには入らないし、首からもぶらさげられない。充電もやや弱く、1日歩く分持つぐらい。どちらかというとノートPCの代わりです。今のところ日本国内では、無線LANにつなげられないので、USBでダウンロードしたアプリを移しているのですが、通信できるようになればもっと便利になります。使い勝手はアイフォーンを使っている人なら違和感なく、4倍の大きさになっただけで、即日使えるでしょう。

-- PCとの違いは?

 ◇勝間さん キーボードが画面にでてくる。PCならキーボードとディスプレーがスペースの半々ですが、アイパッドは使うときだけキーボードが出てくるので、スペースや重量を有効に使えます。

-- 操作性は?

 ◇勝間さん もっと打ちにくいと思いましたが、意外と悪くないです。ものを書く場合も便利ですし、画面が広いと情報量が多くて何でもできます。例えば地図はノートPCを持ち出して外を歩くのよりも、アイパッドを見ながら歩く方がスマートです。キンドルはページをめくるときに横や手前のボタンを押さなければならないけれど、アイパッドは画面でめくれます。大画面でもあるし、操作性はアイパッドのほうが楽です。

-- 文字を大きくしたり、読み上げ機能があるので、目の不自由な方や高齢者の方も便利になるのでは。

 ◇勝間さん そう思います。大きいので情報量も多い。PCやアイフォーンの8割はビューイング(閲覧)だと思いますが、いっそう快適に伝えようという発想だと思います。アイパッドを縦、横、斜めに動かすゲームなど、これまでと違った操作による新しいアプリの可能性が出てきます。

-- 書籍リーダーとして注目されているが。

 ◇勝間さん それは違います。iPod touch(アイポッドタッチ)の4倍バージョンというイメージが一番近い。3Gバージョンのアイパッドはアイフォーンの4倍バージョンからカメラを引いたもの。もっともカメラは外付けのものを別売りで付けられますが。音楽リーダーとしても優秀で、音楽もきれいに聞こえます。キンドルは本を読むものですが、アイパッドはアプリも豊富。日本での価格次第ですが、米国では400ドル台から売られており、ノートPCに比べても格安で横にもできる。気軽に持ち歩ける汎用デバイスというのは大きい。電話機能も今後出てくるでしょうが、遊びも原稿執筆もでき、カメラも外付けで使える。音楽プレーヤーとしても優秀。米国と同じ価格水準なら、買いだと思います。

-- 電子書籍がこれで広がるという見方もあるが。

 ◇勝間さん
 電子書籍はまだシェアで10%いかないと思います。アイパッドは電子書籍だけでなく、メールもブログもでき、自分の時間のなかであえて電子書籍に費やせる時間はどのくらいあるか。重さもあり、本とどちらが便利か。電池も1日、2日しか持たない。紙と電子書籍、便利なところはそれぞれにあり、全面的に代替するとは思いません。著者としても、流通コストが下がった分を、価格を下げるのか、印税に回すのかなど、どう配分するかがきまってません。ライフスタイルの変化-本の書き方、読者とのコミュニケーション、ビジネスモデルががらっと変わったとき、初めて変わると思います。

 
 
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